こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
5月もたくさん美味しい和菓子に出会いました。一挙紹介といきましょう。
『井出の里』練り薯蕷きんとん製道明寺入り


『井出の里』320円《川口屋》
京都の井出に咲く山吹の花を意匠とした一品です。太さのあるきんとんは、中のモチモチとした道明寺といい塩梅に絡み合うので美味しいんですよねー。来年もまた食べたい和菓子のひとつです。
味のアクセントになっている小さな大徳寺納豆は、黒のポツンとした点のようで見た目にはどんな効果を狙ったものか、首を捻るばかり。ただ、黄色のみより小さくても黒が入ることで目を引いて、何だか元気になれそうですね。
食べたひとくちメモはおすすめ和菓子『井出の里』《川口屋》へ
『新緑』練りきり製つぶ餡


『新緑』《和の菓さんのう5月の上生菓子セット》
水滴のような錦玉が、新緑の葉から今にもこぼれ落ちそうな風情を表した一品です。葉も緑の単色ではなく、グラデーションになっていて丁寧に作られていることが分かります。
『早苗』薯蕷きんとん製白小豆つぶ餡


『早苗』432円 賞味期限2日《巌邑堂》
今回イチオシの美しさ『早苗』です。
白小豆は、本当に舌触りがなめらかで上品な風味の餡に仕上がります。口に入れたとたん、おいしさのあまりに心も潤う上生菓子です。
《巌邑堂》さんは年一回JR名古屋高島屋に出店されているようで、今年も魅力的な和菓子をいくつか購入出来ました。
食べたひとくちメモは小満(しょうまん)の頃に食べたいおすすめ和菓子『早苗』へ
『風薫る』薯蕷製


『風薫る』432円 賞味期限1日《俵屋吉富》
【風薫る】なんて雅やかな日本語なんでしょう。それに対して可愛らしい意匠で、爽やかな初夏を表現しています。薯蕷饅頭の水色のぼかし具合、千鳥の焼き印の位置の違いで、微妙に和菓子の表情が変わり選ぶ楽しさが出てきます。…一番かわいいのを選んだつもり!
食べたひとくちメモはおすすめ和菓子『風薫る』《俵屋吉富》へ
『青梅』ういろう製白こし餡


『青梅』432円 賞味期限1日《俵屋吉富》
熟しかかった『青梅』を、浅緑のういろうの一部を赤くすることで見事に表現した一品です。あっさりとした餡に、ういろうのほのかな甘さがよく合います。ういろう特有の弾力ではなく、餅のように柔らかく伸びる皮だったので、ちょっと驚きました。
『若楓』羽二重餅製


『若楓』《和の菓さんのう5月の上生菓子セット》
秋の紅葉も圧巻で目を奪われますが、初夏の瑞々しい青葉の楓は穏やかな心持ちにしてくれる、好きな情景のひとつです。かの吉田兼好も『若楓』の素晴らしさを《徒然草》にて記しています。
食べた感想、吉田兼好の《徒然草》については、おすすめ和菓子『若楓』《和の菓さんのう》へ
羽二重餅と錦玉の組み合わせって合うんだなぁと、新たな発見をした一品です。
青い楓をモチーフにした和菓子を他店でも見たことがあるのですが、そちらも青楓に小豆の粒の取り合わせの意匠だったんですよね。伝統的な組み合わせなんでしょうか?和菓子の奥深さを感じます。
『カーネーション』きんとん製


『カーネーション』1個400円 賞味期限1日《鈴懸》
《鈴懸》さんの和菓子は、可愛らしい意匠のものが多い印象です。開けたての抹茶と可憐な『カーネーション』の和菓子で、ご機嫌な母の日を過ごしました。
母の日にカーネーションを贈るようになった由来は、“花より団子”な母の日へ
『ひとくち生ういろう伊勢茶』ういろう製


『ひとくち生ういろう伊勢茶』1個270円 賞味期限2日《青柳総本家》
ういろうの美味しさを再認識した『ひとくち生ういろう』シリーズ。伊勢茶の香りが芳しい贅沢な一品です。
月毎に商品が変わりますが、5月下旬からは『クラフトコーラ』『紫陽花』、6月には常滑の吟醸酒を使ったひとくち生ういろうが店頭に並びます。…『クラフトコーラ』は怖いもの見たさに一度買ってみようか思案中です。
『ひとくち生ういろう伊勢茶』食べた感想は、おすすめ和菓子『ひとくち生ういろう』《青柳総本家》へ
『翡翠』練りきり製こし餡


『翡翠』1個432円 賞味期限2日《巌邑堂》
『翡翠』とはかわせみの別名。初夏の光を受けて、宝石のように輝かんばかりの羽色が表現されています。ほぉっと、ため息が溢れるほどの麗しさですね。
《巌邑堂》は浜松の和菓子屋さんなので、名古屋の地ではなかなか購入が難しいのですが、どれもこれも美味しいおすすめ和菓子屋さんです。
食べたひとくちメモはおすすめ和菓子『翡翠』《巌邑堂》へ
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