おすすめ和菓子『風薫る』《俵屋吉富》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

先日とうとう、美しい薄紫色の銘々皿をネットで注文しました。早く届いて御菓子を乗せたいなぁと、心待ちにしているところです。薄紫色ってどうなの?と思われるかもしれません。が、抹茶茶碗でも薄紫のものは緑が映えるので、これからの時期の和菓子の彩りに合うはず!と思っています。

さて今回は、5月の季節感を表す言葉『風薫る』にまつわる和菓子をご紹介いたしましょう。

『風薫る』薯蕷製

《俵屋吉富》432円 賞味期限1日

…かわいい、可愛すぎる見た目。《俵屋吉富》の薯蕷製上生菓子を以前も購入したことがあるのですが、その時も薯蕷饅頭に竹串が刺さっていたので、こだわりのデザインなのかもしれませんね。この竹串があることによって、可愛らしさが3割はアップしてるんじゃないかしら。

ほんのり水色に色付いた薯蕷に千鳥の焼き印、青葉を思わせる緑で5月の爽やかさを演出しています。青葉から薫る風のなか、優雅に羽ばたく千鳥を意匠とした一品です。

千鳥柄は、ぷっくりとした体型と短いクチバシが愛らしく、昔から吉祥紋様として人々に親しまれてきました。着物や茶碗にも、縁起物としてよく描かれています。

ひとくちメモ

  • つくね芋のふっくらとした薯蕷に2層の餡の組み合わせ。
  • 中は抹茶餡と黒粒あん。餡は柔らかめで薯蕷とよく馴染んでいる。
  • 甘さ控えめな上品な餡。夏でも食べられそうな味わい。
  • 91kcalと、和菓子の中では低カロリー。

《風薫る》は漢語《薫風》の読み下し文

この時期の茶席では《薫風》と書かれている掛けものに出会うことがあります。その言葉で、茶席の風景が清々しさに満ちたものになります。

風薫る=薫風とは、初夏の若葉のなかを清々しい風が吹き渡っていることを表す言葉です。元々は、花の香りを運んでくる春の風を指す言葉だったようですが、いつの頃からか青葉若葉の薫りを運ぶ風へと変化していきました。花の甘やかな香りもいいけど、爽やかな青葉の薫りにはリフレッシュ効果があって私は好きですねー。

“風薫る5月”という時候の挨拶、一度使ってみたいものです。

今回ご紹介した和菓子店舗

けっこう頑丈な厚紙のケースに上生菓子を入れてくれるので、取り出すとき慎重に。

《俵屋吉富》本店

住所:京都市上京区室町通上立売上ル  

駐車場:本店向い お客様駐車場(1台)

営業時間:8:00~16:00 

定休日:毎週 日曜日・水曜日

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