おすすめ和菓子『落葉』『笹の雪』《川口屋》

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

二十四節気【大雪】の初候《閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)》にふさわしい天候が続く今日この頃。空から冷気でも降っているのかと思うほどの寒さですね。和菓子の世界もすっかり冬模様。

今回ご紹介するのは、昨年食べて感動した和菓子『落葉』です。今年も出会えて良かったなぁ。

もうひとつ、冬空の清々しさを感じさせるような一品もご用意いたしました。どうぞお楽しみください。

『落葉(らくよう)』栗こなしつぶ餡

はらはらと舞い落ちる冬の山々の情景を描いた『落葉(らくよう)』。枯れ葉やまだ色残る葉も入り混じり、冬支度を整えようとしています。

一見、なんの変哲もないこなし製の和菓る子に見えますが、食べてみると…

通常こなし製は、むっちりとした餡ベースの和菓子です。『落葉』は栗の風味がしっかりしているので、まるで「栗きんとん」かのような仕上がりになっているんですね。おいしい…ほぉ。

ちょっと珍しいこなし製の和菓子、食べられるのはまた来年。きっと、季節が巡り出会えたときの喜びはひとしおでしょう。願わくば、お婆さんになっても食べたい…そんな味わいです。

『笹の雪』道明寺餅大島餡

笹の緑も微かになる程の銀世界の美しさを意匠とした一品です。圧倒的な白に、色づけされた道明寺の緑が仄かに透けてみえるのが、なんとも艶やか。見ていると、何だか静謐な心持ちになりますね。

この和菓子の世界観を壊さぬよう、手拭いも銘々皿も合わせ、光が差すように撮影してみました。いかがでしょうか。

お正月用和菓子の注文も承り中

ご参考までに「子」「亥」年のお正月用和菓子をご紹介。

受け取りは12月30日、31日の二日間。電話でも予約可能です。商品を実際見たい方は早めのお出かけをお勧めします。数を締め切ってしまう可能性がありますよ。

大掃除を終えて受け取りに行くのを恒例行事にしていました。昨年末はコロナの影響もあり、年末の栄に出掛けるのを躊躇したので断念しました。今年はどうしようかなぁ…

今回ご紹介した和菓子店舗

《川口屋》