着物の断捨離をしてみよう~リユース着物バザール《一蔵》に行ってきました

日々のこと

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日は和菓子やお茶会と親和性が高い着物の話。

“着物って何であんなにどんどん増えてしまうんでしょう”

分かるーっっ!と賛同の声が方々から聞こえそうなくらい、これ着物好きあるあるなんです(いや、買っているからなんだけど(笑)。365日着物生活している方ならいざ知らず、着物を着る機会が限られている私(お出かけ、お茶会、式典…etc)。そんなに着物、要らんでしょ!と思っていても素敵な着物に出会うとブレーキが外れてしまうんですよね…まぁ、全てリサイクル品なので価格的には大したことないのですが、収納スペースも限られているのでここらで断捨離を試みてみました。

まず、自分に必要な着物を見極めるため「着物の格とシーン」のおさらいをしましょう。

着物の格と着用シーン~欲しい着物は何だろう

着物って何だか難しそう…そんなふうに感じたことはありませんか?見慣れない方からしたら“全部、素敵な絹の着物”とひとくくりなのに、華やかな柄行きでも高価なものでも普段着ですなんて言われてしまうんですから「どう違うの!?」とまごまごしてしまっても致し方ありません。

ざっくりいうと「やわらか着物(=染めの着物)」と「かたい着物(=織りの着物)」に分けられます。やわらかい染めの着物はフォーマル向き、かたい織りの着物はカジュアル向きの格付けになります。どんなシーンで着物を着たいかも大切なポイントです。

私の着物デビューはお茶席用の訪問着でした。実はこれ、もう手元に残っておりません。その時は着付けてもらったのですが、いざ自分で着物が着られるようになってから着てみると身幅が大きくて着づらい着物だと判明しました(上手に着られる方なら許容サイズ)。その時知ったのは身幅を直すには数万円すること、訪問着は絵羽模様(着物を広げた時に「一枚の絵」に見えるようにして模様が描かれていること)になっているのでお直しに向かないこと。直さないと着にくいしなぁ、でも金銭的にも柄行き的にもお直しはなぁ…と悩みましたが、やはりマイサイズが一番!ということでお別れしました。そしてこのことが欲しい着物はどんなものか、どんなシーンで着物が着たいかを考えるキッカケとなりました。

大前提:マイサイズであること
1.お出かけや観劇等に気軽に着られるもの
2.お茶席用
3.式典用(子どもの入卒式など)

「3.式典用」は頻度が高くないので後回しでも良さそうです。「1.お出かけ、観劇等」がメインなら、上の表から「紬」「小紋」がぴったりだと分かります。「小紋」は全体に文様が繰り返されている型染めの着物で“やわらか着物(=染めの着物)”、「紬」は節のある糸で織った先染め織物で“かたい着物(=織りの着物)”のことです。

さぁ、それではおうちにある着物をいるor いらないの線引きをしてみましょう。

着物の選別~お別れする着物を見極めましょう

おうちにある着物で着ない理由が3つ以上あるものを断捨離候補とします。

まずはこちらの訪問着。子どもの七五三にも着た思い出深い代物なんですが…

今着てみると、年齢を重ね顔写りが悪くどことなくもっさりした印象になります。身丈もやや長い。そして、所々しみ(黄変)があります。お手入れしてまで着たいという気持ちにならなかったので断捨離行きとなりました。

お次も訪問着。シックな鳩羽鼠(はとばねずみ)色に箔散らしの着物です。ただ、生地がしっかりしているためか重く着づらい。老けて見える。絶妙な色味のためか、おうちにある帯がどれもしっくりこない。これも断捨離行きです。

お次もグレー。こちらは羽織です。刺繍が品よく素敵なので買い求めたのですが、羽織紐が付いていませんでした。少し色褪せもみられます。そして何より“グレー”は老けて見えやすいようです。年を重ねて似合う色が変化したんですね。ということで、こちらもお別れです。

帯もついでに断捨離しちゃいましょう。こちらは紅碧色の八寸つづれ帯です。桐文様のおめでたい柄で素敵なのですが、如何せん硬くて締めづらい。お太鼓柄なので柄合わせが大変。やや筋もついている。今後締めることはないなぁと思ったので迷わず断捨離行きとしました。

こちらは半幅帯です。単体で見ると可愛らしくて良いのですが、持っている着物に合わすと何だか野暮ったくなります。帯の端はかがってないまま。そして、何より半幅帯を締めることがほぼありません(結び方もあまり知らない)。出番がなさそうなのでこちらもお別れです。

ということで、断捨離行きは5点となりました。一旦、候補だったのにも関わらず残したものもあります。

こちらの付け下げ小紋と宝尽くし柄九寸帯。付け下げ小紋はもう華やかすぎるかなぁと思いましたが、子どもが大きくなったら着てもいいというので残留です。宝尽くしの帯は殆ど締めなくなったけど、出してみたら案外良かった。まだまだトキメキを感じたので、お茶会行く時にでもまた使おうと思います。

さぁ、処分する着物·帯が決まったところでどうしましょう。売る?あげる?捨てる?

着物の断捨離方法~「売る」は難しい

まず考えたのは「売る」です。メルカリやラクマ、買い取り業者等さまざまな売買方法があります。あまり手間隙かけたくなかったので、買い取り業者にお願いしてみることにしました。

着物買取おすすめランキングにもあった一つにコンタクトを取ってみました。店舗が近隣にあったので買い物ついでに持ち込もうかなぁと。手順は

  1. Web予約
  2. 事前確認の連絡が入る

どうやらWeb予約をしても電話が必ず入る仕組みのようです。ちょっと不思議だなと感じましたが、連絡をいただき合点いきました。

◇ブランド品の買い取りキャンペーンを行っているので一緒に査定希望されるブランド品はないか
◇貴金属の査定額が好調なため、おうちに眠っている貴金属はないか
◇店舗でなく出張買い取りの方が良いが、本当に店舗で良いかの確認が数回
◇0円査定だったものは持ち帰りになる(→出張買い取りをおすすめするのループ)

暗に「着物は売れない」のメッセージを受け取ったので、買い取り業者にお願いするのは諦めました。よく考えてみればリサイクル着物の価格はほんとーにお安い。私が持っているような着物·帯は値が付くはずもないと目が覚めた次第でございます。

では、どうするか。折しも《一蔵》さんでリユース着物バザールが開催中。“どんな着物·帯でも500円商品券(催事期間中利用限定)と引き換え”してくれることを知りました。おいおい、着物減らしたのにまた買う気なのかという声が聞こえてきそうですが、ご安心を。狙いは帯揚げ、帯締めの小物や単衣の着物です。おうちにあるのが袷ばかりなので、4·5月や10月の気温の高い時期に着られる着物は欲しい…お手頃価格のものがあればめっけもんくらいの気持ちです。まぁ、私の着物·帯もリユース販売されている会社なら欲しい方に使ってもらうことも出来るかもしれませんし、ね。なので最終的には「あげる」となりました。

リユース着物バザール《一蔵》に行ってきました

SNSやホームページでは「格安リユースきもの3プライスセールが掲載されていましたが、訪れたのは最終日近く。既にお値打ち品は売り切れのようでした。あと、単衣の着物もまだ時期的に早いらしく置いてないとのこと。残念です。

せっかくWEB予約限定2,000円割引券+引取りキャンペーン500円×5枚をいただきましたが、欲しいものがないのでは仕方ありません(ここで商品券もあるし…で、不用意に買わなかったのは良し✨)新作の作家ものの大島紬や博多織が展示されていましたので、目の保養だけ存分にいたしました。

帰りに5月15日~19日に開催される「いち瑠誕生15周年記念」フェスタのパンフレットをいただきました。いつかは着てみたい「小千谷縮」や「浅草文庫」も掲載されていてワクワク💕しましたね。ご興味のある方は足を運ばれてもいいかもしれません。

着物生活十ヶ条を立てました

今回着物·帯の断捨離をしたことで、着物生活を充実させるための十ヶ条を立ててみました。

1. (素敵なものであっても)マイサイズのものしか買いません
2. グレーは要注意。着物パーソナルカラー診断を受けます
3. 帯は硬さ·重さも判断材料。締めにくいものには手を出しません
4. 着物も帯も一括で買えないものには手を出しません。予算を決めて、それ以上の金額は観賞用と割りきります
5. 作家物、産地物に惑わされない。高価なものを所有出来るだけのスペースもメンテナンス力も持ち合わせておりません
6. リサイクル(Yahooオークション)で買うときは理性を失わない。「あともう少し」は危険と肝に命じます
7. 着る着物しか買いません。今あるものを手放しても欲しいか吟味します
8. 信頼できる悉皆屋さんを見つけ、着物を大切に着ます
9. 着物·帯リストを作り、購入候補の見極めに役立てます
10. 着物でお出かけの機会を増やし着物生活を楽しみます

十ヶ条にはありませんが、ツートンカラーの帯揚げ·帯締めは購入したいと思っています。小物で着物や帯そのものの印象がガラッと変わるのが面白いんですよね。

☆欲しいものリスト
□ ツートンカラーの帯揚げ·帯締め
□ 単衣の着物(一年以内) ※季節柄が入っていないもの
□ 式典用の訪問着(今回の断捨離で手元の訪問着は0) ※3年後を目処に

今回決めた十ヶ条も数年後には変わるかもしれません。所有しているものと見比べながら定期的に見直していきたいと思います。

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