和菓子文化を広めたい【和菓子トランプ】&JR名古屋高島屋【大京都展】のおすすめ

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

5月10日(火)~16日(月)開催されていた、第22回JR名古屋高島屋【大京都展】が幕を閉じました。

出店店舗数:全81店(グルメ50店、雑貨31店)うち東海地区初登場2店

京都に出かけても、一度にこれだけのお店を巡るのは至難の技でしょう。一堂に会する【大京都展】はありがたいですね。

毎回訪れる《京菓子司 俵屋吉富》さん以外にも、購入したものや気になったお店をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。

外国人観光客のお土産用に作られた『和菓子トランプ』

『和菓子トランプ』《有職菓子御調進所 老松》

  • 1組 1,100円(税込)
  • 上生菓子柄52種・Joker2枚
  • 販売期間:通年

12時過ぎに訪れたら、お目当ての上生菓子が売り切れていてショックを隠せません。見本品でもいいから買いたいと思ったほどです…

ふと視線を上げると目に留まったのは、和菓子が描かれたトランプ。和菓子紹介用の非売品かなと思ったら値段がついている。どうやら売り物のようです。尋ねてみると

うちで唯一食べられないものです

とのこと。その仰りようがユーモラスで、これはもう購入しなくては!という気分にさせられました。

当初、外国人観光客のお土産用に作られたそうで、日本語の説明文の下には英文が綴られています。英語で日本語の繊細さがどこまで表現できるのか定かではありませんが、これは日本人こそ欲しくなるアイテムでしょう。

トランプに使われている京菓子は、すべて《老松》で作られたものです。並べてみると、四季折々の情景が目に浮かび、美しい菓銘の響きに心が揺さぶられます。京菓子は「耳で食べる」と言われる所以がよく分かります。

一部、お見せしましょう。

エース(A)~クイーン(Q)までは季節の情景を描いた上生菓子ですが、K(キング)はすべてクリスマスモチーフ柄。Jokerは抹茶茶碗が2種と、粋な計らいです。

菓銘の響きが好きなものを並べてみました。

『星逢(ほしあい)』は響きも景色も雅やかで、一番のお気に入り。七夕の折りにはぜひ食べてみたいものです。

おまけ~食べたかった上生菓子セット内容(パンフレットの写真でお楽しみください)

左上から時計回りに

  • 『賀茂の藤』薯蕷きんとん製・こし餡入り
  • 『東游(あずまあそび)』羽二重製・緑餡入り
  • 『轡上用(くつわじょうよう)』薯蕷製こし餡入り
  • 『双葉葵』かるかん製

青と白の染め分けが美しい薯蕷生地の『轡上用(くつわじょうよう)』は、ぜひ食べてみたかったですね…。セットの和菓子は全て【葵祭】をモチーフにしたもので、JR名古屋高島屋【大京都展】限定だったもよう。上生菓子は数多く入荷されていないようなので、お早い時間での購入がおすすめです。

《にほひ袋専門店 石黒本舗》

はんなりとした和紙に包まれた「にほひ袋」。【大京都展】では常連の、全国で唯一のにおい袋専門店です。店の周りだけ異空間かというくらい、奥ゆかしい香木の薫に満たされていました。【大京都展】では毎回訪れる店です。

防虫効果は1年ですが、それを過ぎてもほんのり香ります。古来より【香十徳】という、お香がもたらす効能があります。

  1. 感格鬼神「すべての人を魅力し」
  2. 清浄心身 「心身を清らかに
  3. 能除汚穢 「穢れを取り除き」
  4. 克覺睡眠 「心地よき目覚めを誘う」
  5. 静中成友 「静かに安らぎをもたらし」
  6. 塵裡倫閑 「沈める思いも和ませる」
  7. 多而不厭 「多くあっても重宝し」
  8. 少而為足 「わずかでも満足を与える」
  9. 久蔵不朽 「いつまでも変わることなく」
  10. 常用無障 「常に効力を発揮する」

にほひ袋専門店 石黒本舗

  • 住所:京都府京都市中京区三条通柳馬場西入桝屋町72
  • 電話番号:075-221-1781
  • 営業時間:午前10時~午後6時
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は営業)

和紙で温故知新を嗜む《和詩倶楽部》

和詩倶楽部 油小路本店》

  • 住所:京都市中京区二条油小路上ル薬屋町593番地 スガビル1階
  • 電話番号:075-213-1477
  • 営業時間:10時00分〜午後6時00分
  • 定休日:年中無休 ※ただし夏季・年末年始は休業致します

所狭しと並べられた懐紙や一筆箋、包み香に誘われる《和詩倶楽部》さん。お友達と訪れ懐紙を半分こにして、たくさんの柄を上手に買い求めている方もいらっしゃいました。

私が購入したのはこちらの懐紙2点。

色とりどりの達磨がコロコロと転がる姿が微笑ましい図柄と、お多福さん。【一笑多福】と書かれたお多福さんは特に人気で、初日開始1時間で並べていた品がなくなったそうですよ。

予算があれば買いたかったもの

京都に行くよりも安いとはいえ、予算は限られます。素敵な抹茶碗や石鹸、手拭いなど購入を見送ったものもあります。

すっぽり手に収まるサイズの野点用黒楽・赤楽茶碗。

いつか抹茶を点ててみたい、麗しい「陶楽 紫彩華紋」。紫彩と金彩との調和がみごとです。

いい香りが立ち上っていた《京都しゃぼんや》さん。

箱の透かし模様も美しかったです。普段使っている石鹸より数倍する価格では手が出せません…。

京都にいたら買ってしまいそうな舞妓さん柄の手拭い。飾られていた金魚や竹林の図柄は、今からの季節にぴったりですね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《有職菓子御調進所 老松》北野店

  • 住所:京都市上京区社家長屋町675-2
  • 電話番号:075-463-3050 
  • FAX:075-463-3051
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:不定休

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作りたての本わらび餅や、お抹茶などと生菓子もお召し上がりなりたい方は《嵐山店》へお出かけください。

《有職菓子御調進所 老松》嵐山店 茶房 玄以庵

  • 住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20
  • 電話番号:075-881-9033 
  • FAX:075-872-2889
  • 営業時間:10:00~17:00(茶房:10:30~16:30(L.O.16:00))
  • 定休日:不定休

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