5月に食べた和菓子9選【2024年】

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

5月もたくさん美味しい和菓子に出会いました。一挙紹介といきましょう。

『おほほっ あまおう』羽二重餅製

『おほほっ あまおう』《小ざくらや一清》
▪︎販売価格:1箱4個入り 1,404円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個あたり 127kcal

以前より気になっていた旬のフルーツ×大福の『おほほっ』シリーズ。今回は瑞々しい「あまおう」を使ったものを催事で見つけたので購入しました。

カプッと口に入れたとたん、ジュワーっと果汁が溢れ出す「あまおう」の濃厚な風味。それに白餡が合わさって絶妙な味わいを生んでいます。羽二重餅のやわらかさと「あまおう」の果肉のかたさのコントラストも食べていて楽しいですね。

原材料名苺(福岡県産)、砂糖、羽二重粉、大手芒、水飴、馬鈴薯澱粉/トレハロース

餅生地から中のフルーツの色彩が透けるよう羽二重米にもこだわって仕上げてあります。苺の紅赤が食欲をそそりますね。

『栗くず梅』葛入り栗羊羹&梅ゼリー

『栗くず梅』《小布施堂》
▪︎販売価格:1個540円(税込)
▪︎販売期間:~5月末日まで
▪︎賞味期限:製造日より3日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個(100g)あたり 163kcal

梅が大好きなので梅菓子には目がないんですよね。青梅を模した上生菓子もちょうど5月ごろ店頭に並びます。入梅までのお楽しみですね。

原材料名砂糖(国内製造)、栗、梅シロップ(砂糖、梅)、翡翠梅(梅、砂糖)、本葛粉/トレハロース、増粘多糖類、乳化剤

《小布施堂》さんは栗菓子に定評がある和菓子屋さんです。栗と青梅を合わせるなんて意外な組み合わせでしたが絶品でございました。

『あやめの君』ういろう製 白あん

『あやめの君』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎販売期間:4月16日(火)~5月5日(日)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個(50g)あたり 118kcal

【端午の節句】から5月半ばごろにかけて色んな和菓子屋さんで「あやめ」をモチーフとした上生菓子に出会いました。《鶴屋吉信》さんの『あやめの君』は薄浅葱(うすあさぎ)の暈しが入ったういろう製のもの。何とも風雅でいつまでも眺めていたくなります。花弁の淡黄(色)は「刷り込み」という技法であしらわれたもの。やわらかな質感が出るので雅趣がある仕上がりになります。

原材料名砂糖(国内製造)、生あん(手芒豆、白小豆)、上用粉、澱粉(小麦含む)、もち粉/炭酸Ca、着色料(クチナシ、紅麹、カルミン酸)

中は上品な甘さの白あん。抜群においしいういろう生地とバランスよくなじんでいます。

『富貴草』練りきり製 小豆こし餡

『富貴草』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖、白餡、小豆(北海道産)、山芋、餅粉/食用色素 赤3号、赤106号、黄色4号、黄色5号、青1号
▪︎特定原材料等:山芋

百花の王と称される中国渡来の花·牡丹には富貴草(フウキグサ)・二十日草(ハツカグサ)・花神(カシン)・花王(カオウ)という別名があります。繊細な花びらが幾重にも重なる艶やかな姿に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花 」と、美人の容姿や立ち居振る舞いを形容する花のひとつとしても知られていますね。

さて《和の菓さんのう》さんの『富貴草』は三枚の花弁が重なったかのような意匠…実はこれ、三枚に見えるように細工が凝らされているのです。

三納さんに作り方をお訊ねしたところ「妻にもどうやって作ってるの?」と言われたと、微笑んでいらっしゃいました。三枚に見せる技巧、気になる方はぜひこちらの記事をご覧くださいね⏬

⏬今月の季節の上生菓子セット

左上から時計回りに
▪︎『新緑』練りきり製 小豆つぶ餡
▪︎『杜若』羽二重餅製 小豆つぶ餡
▪︎『さくらんぼ』練りきり製 フランボワーズ餡
▪︎『緑さす』錦玉羊羹製
▪︎『富貴草』練りきり製 小豆こし餡
▪︎『早苗』黒糖きんとん製 道明寺芯
1箱6個入り 2,850円(税込)

昨年も食べておいしかった『さくらんぼ』と『緑さす』に今年も出会えました💓

『現代の名工·大江 克之氏による創作和菓子』煎茶きんとん製 小豆こし餡·餅入り

現代の名工·大江 克之氏による創作和菓子《彩雲堂》
▪︎販売価格:1個648円(税込)
▪︎販売日:2024年5月3日(金)
▪︎賞味期限:当日中

旅先の旅館で現地購入の上生菓子をいただく…贅沢な試みが今回ようやく叶いました。残念ながら抹茶を一服とはいかず、旅館の煎茶にていただきました。《彩雲堂》の上生菓子は催事などで購入したことがありますが、現代の名工·大江 克之氏による創作和菓子に出会えるのは松江の店舗ならでは。ちなみに「菓銘をつけてない」というのも珍しいのではないのでしょうか。この意匠にどんな菓銘をつけようかと考えを巡らすのも一興ですね。

⏫こちらは一緒に購入した『青梅』。中に青梅の甘露煮が入っていて、甘酸っぱさに旅の疲れも癒されました。

『藤壺』薯蕷製 黒こし餡

『藤壺』《京菓子司 俵屋吉富》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:やまいも、卵、小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個あたり 93kcal

JR名古屋高島屋【大京都展】では毎年《俵屋吉富》さんの上生菓子を買うのを楽しみにしています。今回は「源氏物語」をテーマした『藤壺』を購入してみました。薯蕷製はどちらかといえば地味になりやすい製法です。それがこんなに華やかな仕上がりになるなんて…と、雅やかな風情にひとめぼれでございましたよ。

原材料名生餡(国内製造)、砂糖、つくね芋、米粉、白生餡、水飴、小麦粉、デンプン、餅粉、還元水飴、食塩、卵黄/トレハロース、着色料(青1号、赤3号、赤106号、黄4号)

中は黒こし餡。ふわりと甘やかな薯蕷はこし餡とよく合いますね。

【松江銘菓】『薄小倉』北海道産大納言小豆&琥珀糖

『薄小倉』《桂月堂》
▪︎販売価格:1箱3個入り 510円
▪︎賞味期限:製造日より14日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個あたり 91kcal

デパートの銘菓百選でも時折見かける『薄小倉』。タイミングよく松江旅行でおすすめされたので購入してみました。

原材料名砂糖(国内製造)、北海道産大納言小豆、水飴、寒天

「カリッ」「シャリッ」とした楽しい歯触りと北海道産大納言小豆の風味が堪能できる一品です。思ったよりしっかり固められた錦玉製にちょっと驚きました。

『石山詣』こなし製 小豆こし餡

『紫式部モチーフ上生菓子セット』《有職菓子御調進所 老松》
▪︎販売価格:1箱4個入り 2,160円(税込)
▪︎販売期間:2024年5月7日(火)~5月13日(月) JR名古屋高島屋【大京都展】限定商品
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1箱あたり 471kcal

なだらかな曲線に、柳色から紅唐(べにとう)へと移りゆく色彩の美しさ。『紫式部モチーフ上生菓子セット』の4種類のうち、一番目を引いたのがこちらの『石山詣』です。樽田裕史氏作「光纏ウ~ゆらぎ彫」銘々皿や瑠璃玉薊(るりたまあざみ)の台紙に合わせると御菓子の風雅さが際立ちますね。

紫式部が「源氏物語」を起筆した心境に想いを馳せながらいただくのも乙なもんです。

『柏餅』ういろう製 小豆こし餡

『柏餅』《御菓子所 芳光》
▪︎販売価格:1個340円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

柏の葉の香気がうつり、爽やかな風味を堪能できる『柏餅』。【端午の節句】に欠かせない御菓子です。子供の頃は粽の蔓をくるくるほどくのが楽しみでしたが、年々シンプルな『柏餅』の方が好きになっています。

原材料名砂糖(国内製造)、上用粉(うるち米【国産】)、小豆、葛粉、羽二重粉(餅米【国産】)、寒天

中は甘さ控えめな小豆こし餡。

あんこは和菓子屋さんによって、塩気のある味噌あんだったりつぶ餡だったりするのも選ぶ楽しさがありますね。

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