こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回ご紹介するのは文化六年 (1809 ) 創業の老舗和菓子屋《桂月堂》さん。小泉八雲がこよなく愛した湖都松江ということもあり《桂月堂》さんでは“松江大橋を下駄履きでカラコロと楽しそうに渡っていた”エピソードに基づいた『松江からころ橋』なんて御菓子もあるそうですよ。
コラム~小泉八雲と《桂月堂》 小泉八雲の「飴買う女」に登場する飴屋は《桂月堂》の前身《因幡屋》だと云われている。 【あらすじ】 毎晩、顔色が悪くやせた女が水飴を買いに来るのを不審に思い女の後をついて行くと、真新しい墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえる。墓を掘り返してみると、女の遺骸が生まれて間もない赤児を抱えていた。女は幽霊となって、三途の川の渡し賃(六銭)で六日間、飴を買って我が子を育てていた。その子供は菩提寺に引き取られて後に高僧になったという。 |
また、松江は不昧公の名で知られる松平治郷(松江藩松平家七代目藩主)がお茶を愛したことから茶の湯文化が根付いている土地柄。おいしい和菓子屋さんもいっぱいなんです💓色んな和菓子に目移りしてしまいますが、まずは代表銘菓をいただくことにいたしましょう。
【松江銘菓】『薄小倉』
『薄小倉』《桂月堂》
▪︎販売価格:1箱3個入り 510円
▪︎賞味期限:製造日より14日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個あたり 91kcal
伝統銘菓『薄小倉』はやや小ぶりなサイズ。これは『若草』を始めとする松江三大銘菓にも共通することですが、こうした小ぶりの半生菓子は抹茶一服と相性ぴったりな大きさなんですよね。
茶の湯とはただ湯をわかし茶をたててのむばかりなる事と知るべし 「利休百首」より |
正式な茶席ではまず御菓子をいただき、御菓子の余韻を楽しみながら抹茶を嗜みます…季節の上生菓子ももちろん言うことなしなのですが、季節問わない『薄小倉』はその時々で見立てが出来そうなので面白味が感じられますね。冬なら薄氷、夏なら水無月や氷室…etc.
原材料名 | 砂糖(国内製造)、北海道産大納言小豆、水飴、寒天 |
和紙に書かれた墨文字もどことなく風流ですね。包み紙を捲れば、大納言小豆に錦玉を流し込み窯で乾燥させた一品がお目見えします。大粒の小豆は3日間秘伝の蜜に漬け込んだ北海道産大納言小豆を使用。それを丁寧に炊き上げているので、ふっくらと美しい色合いに仕上がっています。
窯で14時間かけてじっくりと乾燥させた錦玉は「カリッ」「シャリッ」とした歯触りが楽しいもの。錦玉のほのかな甘さにほくほくした大粒の大納言小豆が絡み合い、絶妙なハーモニーを生んでいます。一見、飴細工のように見えて甘いものが苦手な方は敬遠されるかもしれませんが、食べてみると甘さは控えめなのでご安心を✨
今回ご紹介した和菓子店舗
《桂月堂 天神町本店》
住所 | 〒690-0064 島根県松江市天神町97 □ JR西日本·山陰本線「松江」駅より徒歩約5分 □ 出雲空港より車で約40分 □ 山陰道松江西I.C.より車で約10分 ※お車でお越しの場合、店舗前の道路は一方通行となりますので、ご注意ください。 |
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電話 Fax | 0852-21-2622 (受付時間18:00まで) 0852-25-0559 (24時間受付) |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 不定休 |
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