JR名古屋高島屋【大京都展】限定和菓子『藤壺』『薫風』《俵屋吉富》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

毎年楽しみにしているJR名古屋高島屋の【大京都展】。《にほひ袋専門店 石黒香舗》さんや懐紙などの和紙雑貨を取り扱う《和詩倶楽部》さんはマストで立ち寄るとして、今回はどんな巡り合わせがあるだろうとワクワクしてしまいます。

今回初登場の《EDAMA·Mee(エダマミー)》や《八十八良葉舎》は注目を集めてましたねー。大行列でした。

お目当てをいくつか購入したところで、やはり和菓子は外せません。ご贔屓の《俵屋吉富》さんに立ち寄ってみました。

【大京都展】限定の上生菓子もあり、全部食べたくなって困りものなんですよね…今回は限定和菓子より『藤壺』『薫風』の2点選びました。いったいどんな味わいなのでしょう。楽しみ💓

『藤壺』薯蕷製 黒こし餡

『藤壺』《京菓子司 俵屋吉富》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:やまいも、卵、小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個あたり 93kcal

若紫色に染めた薯蕷製で源氏が憧れ続けた女性「藤壺の宮」を表現した一品。滝のように溢れんばかりの藤に滲み出るような若紫色、その気品に満ちた意匠に一瞬で目を奪われました。もしかしたら初めて「藤壺」とお会いしたときの源氏もこんな気持ちだったのかも…と思いを巡らせるのも一興です。

今回の【大京都展】、「源氏物語」を題材とした品々があちこちで取り扱われていました。現在大河ドラマで「光る君へ」が放送されている影響なのでしょうか。和菓子にさほど興味がない方でも『藤壺』とあれば、そこに物語を感じてしまうものです。

原材料名生餡(国内製造)、砂糖、つくね芋、米粉、白生餡、水飴、小麦粉、デンプン、餅粉、還元水飴、食塩、卵黄/トレハロース、着色料(青1号、赤3号、赤106号、黄4号)

中は黒こし餡。ふわりとつくね芋香る薯蕷にしっとりと馴染みます。

『薫風』こなし製 黒こし餡

『薫風』《京菓子司 俵屋吉富》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:小麦粉

毎年購入してしまう菓銘がこちらの『薫風』。この時期の茶席では「薫風」と書かれている掛けものに出会うことがあります。その言葉で、茶席の風景が清々しさに満ちたものになります。書き下し文にすると「風薫る」。なんて雅趣に溢れた言葉なんでしょう✨

薫風=風薫るとは、初夏の若葉のなかを清々しい風が吹き渡っていることを表す言葉です。元々は、花の香りを運んでくる春の風を指す言葉だったようですが、いつの頃からか青葉若葉の薫りを運ぶ風へと変化していきました。

《俵屋吉富》さんのは、2021年は愛らしい千鳥が飛んでいる『風薫る』、2023年は四色のこなしで彩られた『薫風』と、同じ菓銘でも意匠が変わると味わいが変わるのが面白いところです。《俵屋吉富》さんのこだわりだと思うのですが、竹串を刺した薯蕷饅頭は3割増しで可愛らしく見えるんですよね。

【大京都展】で実演をなさっていたので『薫風』が出来上がっていくさまを見ることが出来ました。

若い女性の和菓子職人さんでしたが、とても手際がよくて素晴らしい…和菓子職人さんもどんどん女性が活躍してくれることを期待しています。

中は黒こし餡。なめらか口溶けでむっちりしたこなし餡と相性ぴったり。薄浅葱•白練•若緑の色の連なりとほどよい甘さに心がほどける一品です。

今回ご紹介した和菓子店舗

《京菓子司 俵屋吉富》本店

住  所〒602-0029 
京都市上京区室町通上立売上ル
◇ 駐車場:本店向い お客様駐車場(1台)
□ 京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車 徒歩約5分
電 話
FAX
075-432-2211
075-432-9271
営業時間8:00〜16:00
定休日毎週 日曜日・水曜日

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