こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
『ういろう製』についてまとめたときに、素朴なういろうにデザイン性の高い商品が生み出されていることを知りました。これは、生粋の愛知県民としては一度は食べてみなくては!と思い、今回は《青柳総本家》の『ひとくち生ういろう』を試してみることにしました。
名古屋ういろうの立役者《青柳総本家》


ポポポイのポイ ポポポイのポイ
青柳ういろう 四季づくし~♪
桜・抹茶・白・ニッキ 一口ういろう~♪
昭和57年〜平成4年に放映された『青柳ういろう 四季づくし』のCMです。青柳総本家のロゴマークのかえると耳に残るリズムが印象的で、未だに覚えています。
《青柳総本家》は明治12年(1879年)に大須に創業の老舗の和菓子屋さんです。竹の皮で包んで販売していたういろうを、独自の密封方法を開発することによって日持ちのする土産物としての地位を確立させました。名古屋駅構内で立ち売りしていた実績をかわれ、1964年東海道新幹線開通の際に唯一の車内販売商品に抜擢される等、名古屋名物ういろうの名を世に轟かせました。

ういろうの賞味期限
- 「青柳ういろう」「栗むし羊羹」:製造日より30日間
- 「ひとくち」「四季づくし」:製造日より20日間
- 「生ういろう」:製造日より10日間
- 「カエルまんじゅう」「青柳 小倉サンド」:製造日より20日間
『ひとくち生ういろう』は限定店のみの販売

マカロンのような華やかさ、可愛らしさをういろうで表現出来ないかと開発されたのが、こちらの『ひとくち生ういろう』です。土産菓子としてではなく、地元名古屋人が家で楽しむための和菓子。包装されていないため賞味期限は1~2日と短めですが、箱を開けた時のワクワク感を味わえるラインナップとなっています。
取り扱い店は守山直営店、KITTE名古屋店、JR名古屋高島屋のみ。特にJR名古屋高島屋では、上に飾り付けされたおめかしバージョンがあります。

『ひとくち生ういろうおいも』151円→『ひとくち生ういろう安納芋』216円など。飾り付けの分だけ、お値段アップとなります。
『ひとくち生ういろう』を食べた感想
ひとくち生ういろう伊勢茶 270円(税込)

風味豊かな伊勢茶の香りのういろうと、道明寺入りのういろうの二層になっている一品です。スクエアの深緑に、白い手亡豆(てぼうまめ※白いんげん豆)の丸みがアクセントになってて可愛らしい様相に仕上がっています。
ひとくちメモ

- 道明寺との二層と知らずに食べたので、つぶつぶ感におっ!となった。
- もちもちのういろうに混ざる手亡豆との食感の違いが面白い。
- とにかく伊勢茶の香りがいい。まるで茶畑にいるかのよう、薫風の5月にふさわしい贅沢さ。
- 高級伊勢茶を使用しているため、ほかのひとくち生ういろうよりも若干高めの値段設定。
- ういろう特有のほんのりとした味ではなく、しっかりとした味わい。
ひとくち生ういろう修道女の帽子162円(税込)

ひとくち生ういろう草餅(152円)に、帽子に見立てた餡でおめかししたJR名古屋高島屋限定バージョン。パリのケーキ屋でよく見かけるお菓子「ルリジューズ(修道女)」をイメージした一品です。

ルリジューズとは
カスタードクリームを詰めた大小のシュー生地を重ね、バタークリームをレース飾りの襟のように絞ったお菓子。姿形とレース襟が修道女に見えることから由来。
上品な香りのヨモギに甘さ控えめなこし餡を絞り、大納言小豆をトッピングしました。
ひとくちメモ

- ヨモギ独特の香りがいい。
- ういろうに対して餡の量が控えめなので、ういろうそのものの美味しさが味わえる。
- フィルム包装のういろうより、しっとりモチモチ。
まとめ~リピートしたい美味しさ

ういろうは米粉から出来ているので、ほっこりする味ながらも華やかな上生菓子に比べちょっぴり地味で、積極的に食べる和菓子ではありませんでした。が、この『ひとくち生ういろう』はひと味違って、美味しさと高揚感を運んでくれます。小さなサイズ感も、いろいろ食べてみたいなぁと思わすのに一役買っていますね。
季節ごとにラインナップも変わるようなので、また来月も購入したいと思います。

来月は、常滑の吟醸酒を使った香り豊かな商品が入る予定と、店員さんに教えてもらいました。
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