こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
梅雨に入ると定番でみられる紫陽花を意匠とした和菓子。色んな和菓子店の『紫陽花』を購入して、味わい、意匠、菓銘などを比べるのも楽しいひとときです。
今回は、今年すでに食べた『紫陽花』をご紹介したいと思います。
紫陽花の別名を知ろう
紫陽花は、花びらのような四枚のガクを中心に粒状の花をつけ、大きな毬のような形をなす梅雨を代表する花です。花の色が、開花から日が経つにしたがって徐々に変化することから『七変化』ともいいます。他にも『八仙花(はっせんか)』『刺繍花』『手鞠花』『四葩(よひら)の花』と、その姿や特徴からついた別名をもつ花です。


左:『四葩の花』きんとん製《両口屋是清》2020年購入
右:『八仙花』錦玉製《花桔梗》2019年購入
『紫陽花』羽二重餅製《松華堂》


『紫陽花』1個285円 賞味期限2日
薄緑の羽二重餅製に、キラキラ光る錦玉が乗った一品です。赤紫、薄紫、青、エメラルドグリーンと彩り鮮やかな錦玉は、そのまま紫陽花の花びらを表しています。

- 口に入れるとすぐに溶けてしまうような柔らかでふわふわな羽二重餅。
- 中は小豆つぶ餡。
- コロコロと、口の中で転がる細かな錦玉の食感が楽しい。
- 上生菓子が285円は安い。
『紫陽花』きんとん製《俵屋吉富》


『紫陽花』1個432円 賞味期限2日
薄浅葱(うすあさぎ)と紫色が入り交じったきんとん製の一品です。透明な錦玉は、雨に濡れる『紫陽花』を表現したものでしょうか。雨の雫を表す錦玉は、丸い形をしていることが多いのですが、こちらのはスクエアですね。ころんとしたきんとん製にスクエアの錦玉は、形の対比が効いてて、一味違う意匠となっています。

- 紫よりも薄浅葱色のほうが多めのきんとん。そのため、涼しげで爽やかな『紫陽花』となっている。
- 中は黒つぶ餡。
- 柔らかなきんとんと、つぶ餡のコントラストが味わい深い。
- JR名古屋高島屋で実演販売されていた商品。
- 金団篩などの道具や職人さんの鮮やかな手捌きを見られました。
『ひとくち生ういろう紫陽花』ういろう製《青柳総本家》


『ひとくち生ういろう紫陽花』1個216円 賞味期限2日
ココナッツミルクを練り込んだういろう生地に紫色で花、葉を型どった緑で『紫陽花』を表現した一品です。紫陽花が大輪の花を咲かすまでは、葉っぱにも光沢があって目を惹きますね。
キラキラ光る銀色のアラザンが、雨降る紫陽花の風情を演出しています。
ひとくちメモ

- ココナッツミルクの爽やかな甘さに、おっ!とちょっとした驚きを感じる。
- もちもちとした弾力の土台のういろう、紫色の細かなういろうとの食感の違いが楽しい。
- 花は、紫色と水色の2種類から選べる。
- 1個126kcal。おやつにちょうど良いカロリー設定。
『紫陽花』落雁《五郎丸屋》


『薄氷セット』賞味期限:7月26日
富山県小矢部市にある《五郎丸屋》は、『薄氷(うすごおり)』を代表銘菓とする老舗和菓子屋さんです。干菓子はそんなに好んで食べることはないのですが、こちらの『薄氷』は別格の美味しさなので、名古屋に出店された際には購入することにしています。季節の落雁が一緒に入っているのも、『薄氷セット』を購入する楽しみのひとつです。
花びらの色合いの濃淡をみごとに表現した落雁の『紫陽花』。さらさら口の中でほどける阿波産和三盆の美味しさにうっとりする一品です。
今回ご紹介した和菓子店舗
《薄氷本舗 五郎丸屋》

《青柳総本家》

『ひとくち生ういろう』取り扱い店守山直営店、KITTE名古屋店、JR名古屋高島屋のみ
※今回はJR名古屋高島屋B1Fで購入しました。
《御菓子所松華堂》

住所:愛知県半田市御幸町103
電話番号:0569-21-0046
営業時間:8時30分~17時30分
定休日:毎週水曜日・第三火曜日 ※1月1日・2日桃の節句、端午の節句、お盆、12月後半は休まず営業
名鉄知多半田駅から徒歩10分
JR半田駅から徒歩3分
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