美しい日本語と和菓子『山笑う』《亀広良》

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

3月26日より二十四節気【春分】の次候「桜始開(さくらはじめてひらく)」に入ります。この週末で一気に花開くと開花予想が出ているようですね。満開は4月1日頃だそうですよ。

桜の開花前は、どうしても一段気温が下がりますね。毎年「花冷え」となるのに、暖かくなったと勘違いしてコートを閉まってしまうあんぽんたんです(苦笑)

昨年の【桜始開】の頃は、桜モチーフの和菓子をご紹介しました。今回は、春の季語「山笑う」にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。

『山笑う』

『山笑う』《亀広良》

  • 1箱3個入り1,101円
  • 羽二重餅製京白みそこし餡
  • 賞味期限:2日
  • 特定原材料等:小麦、卵、大豆

「山笑う」とは、春の山の草木が一斉に芽吹き、明るい感じになるさまをいいます。フワッ~と色づく春の山の様相を「山笑う」と表現する…なんて情趣豊かな日本語なんでしょう。この5音にこめられた意味、響きが好きで、和菓子屋さんで『山笑う』を見かけると、あぁ、今年も春が来たんだなぁとほっこりします。ここで、有名な一句をご紹介。

故郷(ふるさと)や どちらを見ても 山笑う

明治の俳人正岡子規が、故郷の春を想って詠んだ句です。あたたかに包まれる心情に《亀広良》の『山笑う』はぴったりではないでしょうか。ふんわりとした羽二重餅に淡い黄と桜色、遠く離れた故郷にも春が訪れただろうなぁ…と。自然と笑みがこぼれます。

「山笑う」の語源

春山淡冶(たんや)にして笑うが如く

郭煕(かくき)の画論『臥遊録』にある漢詩を、俳句の季語に引用したものと云われています。たった5音に意味を込めた日本語に、清々しさ感じます。

中の餡の色が、なんとも艶っぽい紅色をしています。仄かな白みその香りと塩味がたまりませんね✨

季節の生菓子セット内容

『季節の生菓子セット』1箱3個入り1,101円

左から順に

  • 『本蕨餅』本蕨粉製こし餡
  • 『吉野』きんとん製丹波大納言つぶ餡
  • 『山笑う』羽二重餅製京白みそこし餡

賞味期限2日

『本蕨餅』は、餅がとろけるように柔らかく薄め。餡との一体感が素晴らしく、するりと食べられちゃいました。

おなじみの『茶三昧』も購入しました。いつ食べても美味しいですね。子どもは

この「もなか」おいしいねー❤️

とお気に入りの一品です。

『茶三昧』の味わいについては、こちらの記事にまとめてあります。

今回ご紹介した和菓子店舗

《京菓子司 亀広良》

  • 住所:名古屋市西区上名古屋1-9-26  地下鉄名城線「名城公園」駅1番出口徒歩8分
  • 電話番号:052-531-3494
  • 定休日:水・第2,4火 
  • 営業時間:9:00〜18:00

コメント

タイトルとURLをコピーしました