和菓子の製法~『ういろう』編

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

先日、歯の詰め物が取れて、慌てて歯医者に駆け込みました。(今年、市の無料検診のハガキが来てましたが、それよりも早急に行かねばならなくなりました。)

まだまだ、美味しい和菓子を食べたいので、歯は大事にしないとね!

今回は、名古屋名物として名高い『ういろう』について、掘り下げてみたいと思います。

ういろうの製法

ういろうは蒸し菓子の一種で、米粉や上新粉に砂糖と湯水を混ぜて練り上げ、型に入れて蒸して作ります。

水分量55%と生菓子のなかでも最も水分を含んだ和菓子です。

《参考》『生菓子』と『干菓子』、そして『半生菓子』の違いを知ろう

日本一の販売量を誇る名古屋銘菓《青柳総本家》

  • 『青柳ういろう』は棹物。そのため、ういろう=棹物のイメージが定着。
  • 『ひとくち生ういろう』は個食が進んだ現代に合わせて作られた商品。消費期限も1日と短い。
  • 茶・桜・柚子・抹茶・赤味噌など味のバリエーションが豊富。小豆あん入りもある。

ういろうの由来“和菓子”なのか“薬”なのか

ういろうの由来は、2通りあるといわれています。

  1. 薬の外郎(透頂香)に似ていることから「外郎(ういろう)」と呼ばれるようになった。《江戸時代の百科事典『和漢三才図会』より》
  2. 博多に亡命していた陳宗敬の息子、陳宗奇が外郎薬を足利義満に献上した際に、口直しに添えた菓子を『ういろう』と呼ぶようになった。

陳宗奇が京都で『ういろう(和菓子)』を世に知らしめたことから、ういろうの発祥地は京都とされるのが通説です。また、陳宗敬が在住していた妙楽寺(福岡県)では、「ういろう伝来之地」の石碑が建立されているそうです。

小田原説もあるが、どちらかというと俗説。(外郎薬を販売していた小田原外郎家がお菓子のういろうも扱っていたことからの由来)

あれっ、名古屋はどこいったー! と、皆さんお思いでしょうね。実は『ういろう』は全国各地で販売されていて、名古屋はどちらかというと後発なのです。

名古屋ういろうが全国区になったのは、1964年の東海道新幹線開通時に、《青柳総本家》のういろうが車内販売商品に選ばれたからなのです。

●《青柳総本家》のういろう開発の工夫
 ◇竹皮による包装をアルミ蒸着紙に変更
 ◇独自のフィルム密封製法
上記の方法で、出来立ての美味しさを保ちつつ、賞味期限を長くすることに成功。土産品需要を伸ばしました。

革新的なういろう、上品なういろう

ういろう製の棹物は、もっちりしているため、切り分ける時にどうしても包丁にくっつくという難点かあります。

そこで各店、工夫を凝らして食べやすいういろう製品を開発しています。

  • 《青柳総本家》→限定店販売の『ひとくち生ういろう
  • 《餅文総本店》→巾着しぼりタイプの『一口水ういろ』。冷やして食べるういろう。
  • 《大須ういろ》→アイスキャンディのような形状の『ウイロバー』。グルテンフリーの『初うい

ういろうは棹物だけでなく、茶席などにも出される上生菓子にも使われる製法です。ういろう製の上生菓子は、透明感があり上品な仕上がりになります。そのいくつかをご紹介!

『夏の朝』《両口屋是清》

夏の朝にみられるアサガオを表わした一品。ういろうは弾力のある素材なので、くるりと捻っても形が決まりますね。

『七五三』《美濃忠》

七五三の慶びを白餡入りのういろう製で表した一品。うっすらと透ける赤と緑の暈しが美しい。

『引千切(ひちぎり)』《美濃忠》

ひなまつり和菓子『引千切』、こちらは谷川製と表記されていました。これは、京都の五建外良屋(ごけんういろや)、初代谷川重三氏の名から来てるそうです。

五建外良屋(ごけんういろや)は、1855年創業の老舗。京都のういろうといえば、ここ。

参考 引きちぎってでもおもてなし、ひな祭り和菓子『引千切』

まとめ

室町時代に伝えられたという『ういろう』。シンプルな美味しさが人の心を捉え、時代を超えて愛されてきた秘訣といえるでしょう。今回調べたことで、棹物のイメージがあった名古屋の老舗にも足を運んでみたくなりました。『ひとくち生ういろう』は、ちょっと食べてみたい!どうやら《守山直営店・KITTE名古屋店・JR名古屋タカシマヤ店》にはあるようなので、出掛けてみたいと思います。

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