越中銘菓『江出の月』『御菓子(おんかし)無花果』《志乃原》~旅先で出会ったおすすめ和菓子

おすすめ和菓子屋さん

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

日本100名城巡りで高岡城址(高岡古城公園)に訪れた際、近くに老舗の和菓子屋さんがあることを発見しました。越中は、加賀百万石の前田家が治めた地。金沢は三大和菓子処として名高いですが、茶の湯に精通した前田家が統治した城下なら美味しい和菓子があるはず!との読みは当たっていたようです。これはぜひ、富山銘菓をいただかなければと意気込んで行ってきました。

今回訪れたのは、加賀百万石・前田利家の長男、前田利長公が治めた高岡城の近隣の和菓子屋《江出乃月本舗 志乃原》さん。天保3年(1832年)11月、前田利長の海洋藩士として海産物問屋を営む旗本・寺井家を祖に増山宗兵衛が創業しました。現在は、七代目が暖簾を守っています。これは、お味の期待ができそうですねー✨

安政年間から愛されてきた伝統銘菓『江出の月』

『江出の月』

  • 1箱2枚包×4個入り 777円(税込)
  • 賞味期限:15日
  • 特定原材料等:小麦・大豆
  • 栄養成分表示:100gあたり339kcal

『江出の月』は三代目・三郎平が安政年間に創案し、現代まで引き継がれてきた代表銘菓です。今回は自宅用に、2枚包×4個入りを買わせてもらいました。パッケージデザインも、凛として美しいですね。

パッケージの波模様は、吉祥文様の「青海波(せいがいは)」のようにも見えるため、縁起がよい贈り物としてもおすすめです。

さて中を開けてみると、青磁のような美しい色合いのお煎餅(?)が出てきました。

有磯の海(現在の富山県高岡市の雨晴海岸)に映し出された雅な満月を表した一品です。生命の源である海は青一色ではなく、情趣あふれる色合いを見せてくれます。おぼろ種に透ける薄黄の自家製白味噌あんがまた、いい塩梅の表情を生んでいますね。

おぼろ種とは

杵つき製粉し、挽きたての米の香りが残るうちに焼き上げた極薄の最中皮のこと。サンドする中身の色あいをほのかに写し出すくらいに薄いため、繊細な風情が楽しめる。

《志乃原》では富山県産新大正餅米を使用。

おぼろ種のフワッと優しい歯触りと餅米の甘み、上品な白味噌あんの香りがくせになりそうな美味しさです✨

『御菓子(おんかし)無花果』

『御菓子(おんかし)無花果』

  • 1袋4個入り 648円(税込)
  • 加賀棒茶入り餅菓子
  • 賞味期限:14日
  • 特定原材料等:クルミ
  • 栄養成分表示:100gあたり322kcal

古来、お菓子として食べられていたのは季節の果物や木の実でした。『御菓子(おんかし)』はその原点に立ち返り、栄養価の高い無花果・胡桃を練り込んだ餅菓子を作り上げました。

加賀棒茶やローストした胡桃の香ばしさ、ラム酒やシナモンの香りをまとう無花果の贅沢なハーモニーが楽しめる一品です。

生成り色した和紙の包装はエンボス加工になっていて、洒落っ気がありますね。包装をほどくと中から4つに仕切られた餅菓子が出てきました(ちょっと取り出しにくいのが難点…)。

ゴロッした胡桃の形状が分かりますでしょうか?やや大きめなので、食感にアクセントを生んでくれます。何より、加賀棒茶の香りがいい!餅もしっかり弾力があって食べごたえがあります。シンプルで、素材のおいしさがダイレクトに伝わる飽きの来ない味。

こちらはオンラインショップにない商品なので、お店に行かなくては買えません。残念、もう1個くらい買ってこれば良かったなぁ。

今回ご紹介した和菓子店舗

本舗 志乃原》

  • 住所:富山県高岡市城東1-9-28
  • 営業時間 08:30~19:00
  • 定休日 水曜日 (年末年始・祝日の場合臨時営業致します)
  • 電話番号:0120-79-1020 0766-22-1020
  • FAX:0766-23-0672
  • MAIL:info@edenotsuki.com
  • http://www.edenotsuki.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました