3月に食べた和菓子9選【2022年】

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

3月もたくさん美味しい和菓子に出会いました。一挙紹介といきましょう。

『引千切』よもぎ入り餡&練り薯蕷きんとん製道明寺芯

『引千切(ひちぎり)』《川口屋》

▪︎販売価格:1個360円
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎販売期間:2月24日~3月3日

華やかなひな祭り和菓子の『引千切』。今年は3つの和菓子屋さんのものをいただきました。

《亀広良》さんのものと

《御菓子所 芳光》さんのもの。

《芳光》さんのは、土台が桃色バージョンとよもぎが練り込まれたバージョンの2種類。よもぎが王道なので物珍しさで桃色を選び、ういろう製の『雄雛』『雌雛』も一緒に購入しました。行事和菓子はついつい買いすぎちゃいますね。

なぜ片方の先っぽが、ぴよ~んと伸びた形になっているのか。気になりますよねー。そのわけは…引きちぎってでもおもてなし、ひな祭り和菓子『引千切』を見てみてくださいね。

《川口屋》さんのは蓬の緑、きんとんの桃、道明寺の白と、菱餅と同じ色合いになっています。

 ●「菱餅」の三色の意味
  ◇ 桃:不老長寿、魔除け、先祖を尊ぶ
  ◇ 白:清浄、健康、残雪
  ◇ 緑:穢れをはらう

初めて《川口屋》さんで『引千切』を見たときは感動しました。また、来年も食べたいなぁ。

食べたひとくちメモは、【上巳の節句】と華やかな《川口屋》さんのひな祭り和菓子をご覧ください。

『ひとくち生ういろう吉野』

『ひとくち生ういろう吉野』《青柳総本家》

▪︎販売価格:1個270円(税込)
▪︎販売期間:3月1日~4月下旬
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦
▪︎販売店舗:守山直営店・KITTE名古屋店
※土日祝日は大須本店でも販売しています。

3月は、桜の和菓子がたくさん出回る頃ですね。桜の名所として知られる吉野は、菓銘にもよく使われています。『吉野』とあるだけで、桜を思い浮かべられるのは日本人特有の感性なのでしょう。塩漬けされた桜の花びらが乗っている和菓子は数あれど、『ひとくち生ういろう吉野』は備中白小豆とのコントラストが効いていて、より艶やかにみえます。

JR名古屋高島屋店で「ひとくち生ういろう」を扱わなくなったのが残念で堪りません。復活しないかなー。

食べたひとくちメモは、おすすめ和菓子『ひとくち生ういろう吉野』《青柳総本家》をご覧ください。

『筍』きな粉練りきり製くるみ餡

『筍』《和の菓さんのう》
▪︎3月の季節の上生菓子セットより
▪︎販売価格:1箱6個入り 2,900円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間

旬の素材『筍』を意匠とした練りきり製の一品です。茶のグラデーションやスジが美しく、食べるのが勿体ないと思わせるほどの仕上がり。先っぽが若菜色なのも、春の息吹を感じさせていいですね。

中はくるみ餡。香ばしさとカリッとした食感が、きな粉練りきりの優しい甘みにアクセントを生んでいます。

今月の季節の上生菓子セットの内容はこちら。

左上から時計回りに

▪︎『菜の花』きんとん製道明寺芯
▪︎『河津桜』練りきり製つぶ餡
▪︎『胡蝶の舞』ういろう製すだち餡
▪︎『野辺の春』よもぎ羽二重餅製つぶ餡
▪︎『うららか』練りきり製小豆こし餡
▪︎『筍』きな粉練りきり製くるみ餡
1箱6個入り 2,900円(税込)

二十四節気【啓蟄(けいちつ)】になぞらえて、『野辺の春』と『胡蝶の舞』については別の記事にてご紹介しています。

『緑茶わらび』わらび餅

『緑茶わらび』《ツバメヤ》

▪︎販売価格:1箱6切入り 972円(税込)
▪︎販売場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階「銘菓百選」
▪︎販売期間:2022年3月2日(水)~8日(火)
▪︎賞味期限:製造日より3日間
▪︎特定原材料等:大豆

とろけるような食感と爽やかな緑茶の香りが絶品の『緑茶わらび』。大量に余った緑茶きな粉は、やはりお茶にして飲むには難点がありました(苦笑)

限定といわず、ぜひ定番化してほしいなぁと思っています。

食べたひとくちメモは、《ツバメヤ》さんの限定わらび餅『緑茶わらび』をご覧ください。

『華てまり』練り薯蕷製こし餡

『華てまり』《両口屋是清》

▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個あたり 114kcal

伝統工芸品の手鞠を和菓子にすると、いつまでも眺めていたくなるほどの出来映えとなりました。3月は卒業シーズン、そのお慶びにそっと華を添える和菓子ですね。

『糊こぼし』京こなし練り薯蕷製黄身こし餡

『糊こぼし(のりこぼし)』

▪︎販売価格:1個400円(税込)
▪︎特定原材料等:小麦、卵、やまいも
▪︎賞味期限:製造日より2日間

『糊こぼし』をきっかけに「お水取り」を知ることが出来ました。和菓子の菓銘や意匠は、日本の伝統行事や歴史、風土に根ざした食べ物なんだなぁとつくづく感じ入ります。

食べたひとくちメモは、おすすめ和菓子『糊こぼし』《亀広良》をご覧ください。

『桜川』かるかん製こし餡

『桜川』《両口屋是清》

▪︎販売価格:1個335円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個あたり 115kcal

資格試験を受けたこともあって、桜と名の付く和菓子を食べたくなっています。験担ぎですね、フフフ。

かるかん製の和菓子は練りきりやこなしのように花形ではないけれど、やさしい甘さに癒やされるので、ふと食べたくなるものです。

食べたひとくちメモは、おすすめ和菓子『桜川』《両口屋是清》をご覧ください。

『宴』こなし製うぐいす餡

『宴』《万年堂》

▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉、やまいも

さらりとした和菓子もいいけれど、濃厚な甘さを求めるなら《万年堂》さんへどうぞ。風味もよく、背筋がのびるような品のある上生菓子に出会えます。抹茶によく合うなぁといつも感心させられますね。

食べたひとくちメモは、おすすめ和菓子『春の野』『宴』《万年堂》をご覧ください。念願の『みそ松風』も食べることが出来ました。

【やっとかめ文化祭】元気がでる名古屋の和菓子巡りで訪れたときは、売り切れだったんだよね。今回は購入できて、喜びもひとしおです。

《万年堂》さんは親しみやすさも気品も兼ね備えていて、訪れると気分が上がる和菓子屋さんです。

『山笑う』羽二重餅製京白みそこし餡

『山笑う』《京菓子司 亀広良》

▪︎販売価格:1箱3個入り1,101円
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦、卵、大豆

日本語って奥深いなぁと感じる菓銘『山笑う』。語源となった郭煕(かくき)の漢詩では、春夏秋冬をこう表しています。

それを受けて、春「山笑う」夏「山滴る」秋「山粧う」冬「山眠る」が俳句の季語となります。春夏秋冬の山の風情を擬人化したものになりますが、私は「山笑う」が一番好きですね。

中の餡の色も美しい…春の訪れを謳歌したくなりますねー。

食べたひとくちメモは、美しい日本語と和菓子『山笑う』《亀広良》

コメント

タイトルとURLをコピーしました