こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回は「季語と和菓子シリーズ」より、【晩冬(1月5日~2月3日頃)】の季語にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。
冬の季語の区分
- 初冬:立冬から大雪の前日まで
- 仲冬:大雪から小寒の前日まで
- 晩冬:小寒から立春の前日まで
【初冬】や【仲冬】につきましては 初冬の季語と和菓子、仲冬の季語と和菓子をご覧ください。
『水仙』を4つの製法で
左上から時計回りに
◇『水仙』練りきり製つぶ餡《和の菓さんのう》2022年1月購入
◇『花水仙』羊羹製ゆず餡《和の菓さんのう》2021年1月購入
◇『水仙花』こなし製《両口屋是清》2020年2月購入
◇『黄水仙』道明寺製・水仙の花部分:こなし製《両口屋是清》2020年2月購入
賞味期限:製造日より2日間
「水仙」は、雪のなかでも春の訪れを知らせることから「雪中花」という別名があります。雪舞う季節に咲く黄色や白の花は、清楚ながらも凛とした佇まいをみせてくれます。
花の時期は12月~4月ですが、水仙を意匠とした和菓子は1月~2月に店頭に並ぶことが多いようです。4パターンの製法をご用意しましたが、どれも型抜きされた「水仙」が可憐な印象ですね。私はこの中だと、2021年購入した《和の菓さんのう》さんの『花水仙』がお気に入り。つるりとした羊羹製に爽やかな柚子餡が絶妙でした。
季語【冬の梅】にまつわる和菓子
『初名草』《美濃忠》
※2021年購入品
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎こなし製小豆こし餡
『初名草(はつなぐさ)』とは、冬梅の別称。「梅」は初春の季語になりますが、「冬の梅」になると晩冬を指します。前日ご紹介した『梅一輪』のように、今か今かと春を心待ちにしている心情がうかがえます。
襲(かさね)の色目で「表:濃紅(こきべに)、裏:紅梅」を梅重(うめがさね)といいます。ちょうど御菓子を乗せた敷物の色のような明るい紅赤色のことです。『初名草』と敷物の濃淡で、着物の伝統的な配色「匂い」を表現してみました。
「匂い」とは 同系色の色合いで徐々に薄くなる(または濃くなる)組み合わせ。グラデーションのこと。 (例) 紅の匂い、萌黄の匂い…etc. |
季語【節分】にまつわる和菓子
『節分和菓子セット』《鈴懸》
◇『升』豌豆と大納言
◇『お多福』薯蕷製
◇『鬼』きんとん製つぶ餡
二十四節気【立春】の前日は、季節を分ける「節分」です。季節の分かれ目は邪気が入りこみやすいと考えられ、様々な邪気払いの行事が行われて来ました。「節分」の“豆まき”もそのひとつ。鬼を追い払う豆は、五穀の中でも穀霊が宿るといわれる大豆です。豆が「魔を滅する(魔滅)」に通じ、無病息災を祈る意味があるそうですよ。
2021年は124年ぶりに2月2日が節分となりました。今後は暦の関係で、数年後も2日の節分がみられます。
『雪うさぎ』羽二重製つぶ餡
『雪うさぎ』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵
《和の菓さんのう》さんの『雪うさぎ』は、ふわふわの毛を思わす羽二重に、羊羹で赤い目と緑のミミをあしらったもの。「雪」にまつわる季語は数あれど、『雪うさぎ』にまさる可愛い和菓子はないのでは?と感じます。
愛知では、立派な雪だるまを作れるほどの積雪量はめったにありません。雪が降ると、そこここに小さな「雪だるま」や「雪うさぎ」が出現し、心なごませてくれています。
同じく【晩冬】の季語『雪だるま』については、食べるのを躊躇するほど可愛い和菓子『雪だるま』《和の菓さんのう》をご覧ください。「マツコ会議」でマツコ・デラックスさんも召し上がっていた和菓子になります。
今回ご紹介した和菓子店舗、フリーランス和菓子職人
《両口屋是清》八事店
住所 | 〒468-0061 愛知県名古屋市天白区八事天道302 GoogleMap ・地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分 ・駐車場:6台有り |
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電話 | 052-834-6161 |
営業時間 | 販売:9:00 〜 18:00 喫茶:11:00~17:30(L.O.17:00) ※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで |
休業日 | 毎週水曜日 |
《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
《美濃忠》本店
住 所 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸ノ内1-5-31 地下鉄鶴舞線・桜通線「丸の内」駅8番出口より 徒歩5分 丸の内駅から301m |
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電 話 FAX ホームページ | 052-231-3904(代) 052-231-1804 http://www.minochu.jp/ |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
《鈴懸》本店
住 所 | 〒 812-0026 福岡市博多区上川端町12番20号ふくぎん博多ビル1階 (google map) 福岡市地下鉄「中洲川端駅」91m ・福岡市地下鉄「中洲川端駅」5番出口からすぐ |
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電 話 | 092-291-0050 |
営業時間 | 【菓舗】9:00~19:00/【茶舗】11:00~19:00(L.O.食事18:00、甘味18:30) |
定休日 | 1月1日・2日 |
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