こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
9月もたくさん美味しい和菓子に出会いました。一挙紹介といきましょう。
『森のしらべ』羊羹製
『森のしらべ』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格:1個200円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より5日間
ドライフルーツやナッツに餡って、あうなぁ✨と感心した一品です。黒と白と両方食べましたが、私はドライフルーツの酸味がよく味わえる「白」バージョンのほうが好みでした。
食べたひとくちメモは、コーヒーにあう和菓子『森のしらべ』《和の菓さんのう》へ。
『ふわふわ わぬき 栗クリーム』
『ふわふわ わぬき 栗クリーム』《和む菓子なか又》
▪︎販売価格:1個314円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎栄養成分表示:1個あたり 155kcal
“これは「どら焼き」じゃないよ”
子どもに、こう評された進化系ふわふわ「どら焼き」。群馬県前橋市に店を構える《和む菓子なか又》は、ホテルとタッグを組んでお酒と和菓子のマリアージュも提案されているチャレンジャーな和菓子屋さんです。伝統と最新技術、次にどんな和菓子が生まれるかワクワクさせてくれる存在。芋焼酎×プリン、日本酒×わらび餅なんて考えもつかなかった組み合わせですね。面白いなぁ。
食べたひとくちメモは、新感覚どら焼き『ふわふわ わぬき』《和む菓子 なか又》をご覧ください。
『着綿(きせわた)』薯蕷製肉桂餡入り
『着綿』《とらや》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個あたり 138kcal
黄色と白のツートンカラーで『着綿』を表現した【重陽の節句】にちなんだ上生菓子です。潔いまでに削ぎ落とされた意匠に目を奪われましたね。姿形も驚きでしたが、意外性が最高潮になったのはその味わい。
辛いんです
首をかしげながら食べましたよ。肉桂(ニッキ)入り餡だとしても…なぜこんなに辛い?という気持ちでいっぱい。その理由はー
陰陽五行における五味の「辛」が秋を表すものだからではないか(友人に教えてもらいました)。《とらや》さんは【重陽の節句】に相応しい御菓子としてそこまで加味して作られたんですね、きっと。今月イチオシの御菓子です。
食べたひとくちメモは、【重陽の節句】と行事和菓子『着せ綿』まで。中の餡の様子もご覧になれます。
『栗もち』葛蕨製
『栗もち』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個411円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎栄養成分表示:1個あたり 92kcal
つぅるるんとした葛蕨の皮に、ごろごろした栗の欠片がアクセントになっている一品です。透ける栗が艶やかな印象ですね。葛蕨には大島(黒糖)が練り込まれていて、深みのある味わいになっています。子どもは
なんか苦い味がする。
と、大島の苦味を表現していました。中はあっさりとしたこし餡。
『栗雫(くりしずく)』栗きんとん羊羹製 栗甘露煮入り
『栗雫』《和の菓さんのう》
▪︎9月の季節の上生菓子セットより
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
栗きんとんをさらに羊羹に仕立て、中には栗の甘露煮が入っている贅沢さ。秋の恵みを堪能できる、《和の菓さんのう》さんの自慢の一品です。フリーランスの和菓子職人さんなので、また食べたいと思っても手に入らないのが残念至極。
今ここ、その時間を心より楽しむ
私にとってはそんな心境にさせてくれる和菓子屋さんです。
食べたひとくちメモは、秋の味覚を召し上がれ『栗雫』『有りの実』《和の菓さんのう》~来年もリピートしたい!へ。
『黄菊(きぎく)』きんとん製
『黄菊』《万年堂》
▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
9月に入ると「菊」をモチーフとした和菓子がみられますが、今年一番初めに食べた「菊」はこちら。【重陽の節句】の『着綿』では紅色の菊が和菓子に見立てられますが、王道はやっぱり黄色の菊だなぁと思っています。
食べたひとくちメモは、【八朔】と季節の和菓子『黄菊』《万年堂》をご覧ください。
9月は他にも「菊」を意匠とした和菓子を食べました。菊をモチーフとした和菓子5選~色んな製法でお楽しみください✨
『着綿』こなし製
『着綿』《鈴懸》
▪︎販売価格:1個400円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個あたり 101kcal
【重陽の節句】の伝統的な「着綿」の意匠、こなし製の上生菓子です。
この時期は各和菓子屋に『着綿』が並びますから、どれを食べようかと悩ましい(そして楽しい)。結局、2つ3つ手にとってしまいますねー。
食べたひとくちメモは、【重陽の節句】と行事和菓子『着せ綿』へ。
『栗きんとん』栗きんとん道明寺芯
『栗きんとん』《川口屋》
▪︎販売価格:1個330円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
秋の味覚の代表格「栗きんとん」。栗ペーストを絞ったシンプルなものもいいけれど、ひと工夫凝らされた『栗きんとん』も食べたい!
《川口屋》さんの『栗きんとん』は、道明寺芯にそぼろ状にした栗餡をつけたもの。
道明寺のモチモチ感でしっとりとした口当たりになっています。栗のパサつきが苦手な人でも食べやすいと思いますよ。
一応、3個~の前日までの予約制(《川口屋》インスタグラム)ですが、運が良ければ当日に半端の1,2個を購入することも可能です。ダメ元で聞いてみてくださいね。私も、たまたま購入出来ました✨
『延年』羊羹製
『延年』《とらや》※JR名古屋高島屋限定セットより
▪︎賞味期限:当日中
近くの《とらや》さんは販売店なので、通常は上生菓子を扱っていません。月1回、数日間販売されているのに気づいたのは、つい最近のこと。てっきり京都まで行かないと食べられないと思いましたよ。
職人技が光る菊をモチーフとした見事な羊羹製の上生菓子。食べるの、もったいないなぁと、いつまでも眺めていたい気持ちに駆られます。素晴らしいものに出会うと、寿命が延びる思いがしますね。
食べたひとくちメモは、敬老の日に食べたい和菓子『延年』『慈童』をご覧ください。
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