菊をモチーフとした和菓子5選~色んな製法でお楽しみください✨

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

暑さ寒さも彼岸まで 大分過ごしやすくなってきましたね。

【秋分の日】を挟んだ前後3日間を“秋の彼岸”といい、おはぎを食べたり墓参りをしたりして先祖を供養する習わしがあります。【春分の日】の時期に食べる「ぼたもち」と「おはぎ」は全く同じ和菓子ですが、その時期に咲く「牡丹」や「萩」に由来しているからと云われています。

今年は「おはぎ」を食べる機会を逃しましたが、その代わり「菊」をモチーフとした和菓子をいくつか食べたので、今回はそちらをご紹介したいと思います。

『菊の雨』きんとん製小倉餡入り

『菊の雨』1個141kcal

賞味期限2日《とらや》

表:紅色、裏:青(緑)は、襲色目(かさねいろめ)で「紅菊」の花と葉を表す配色になります。ちょうど『菊の雨』のきんとんの配色と一緒ですね。

静かに降り続く雨の中で、凛(りん)と咲く菊の風情を表した一品です。菊のまわりだけ仄かに明るい、そんな雰囲気になるよう写真におさめてみました。

ひとくちメモ

  • 少し大きめな白小豆のきんとん製。緑のきんとんは、そぼろ餡の一つ一つが摘まめる位の固さ。紅色のきんとんはやや柔らかめ。
  • 風味豊かで上品な甘さに仕上がっている。
  • 中は、小倉つぶ餡をさらに白餡で包餡している二重構造。
  • 白餡は、さらりとした食感。

『まさり草』練りきり製小豆こし餡

『まさり草』賞味期限2日《和の菓さんのう9月の上生菓子セット》より

『まさり草』とは菊の異称。

平安時代の歌合わせ《寛平内裏菊合》にて詠まれた句に由来

すべらぎの万代 (よろづよ) までにまさりぐさたまひし種を植ゑし菊なり

菊には他にも「陰君子(いんくんし)」「隠逸花(いんいつか)」「星見草(ほしみぐさ)」「霜見草(しもみぐさ)」「千代見草(ちよみぐさ)」などの異称があります。

整然と筋がつけられた『まさり草』は、誇らしげに咲く大菊そのもの。皇室で使用される菊花紋章のような凛とした意匠の一品です。

9月の上生菓子セットはこちら↓

『栗雫』『有りの実』については、秋の味覚を召し上がれ『栗雫』『有りの実』《和の菓さんのう》~来年もリピートしたい!からご覧になれます。

『菊日和』こなし製

『菊日和』1個335円142kcal

賞味期限2日《両口屋是清》

菊の花が盛りになる頃の好天気のことを「菊日和」といいます。菊の香も届きそうな澄みきった青空が思い浮かびますね。12枚の花弁を薄紅のこなしで表した、どことなく趣が感じられる一品に仕上がっています。

ちなみに昨年の《両口屋是清》さんの『菊日和』は、精緻な「はさみ菊」で表現されたものでした。同じ菓銘でも意匠が変わると風情が変わるので、興趣がつきないですね。

『慈童』葛製

『慈童』1個378円 

賞味期限1日《万年堂》

こちらの上生菓子に出会って初めて「菊慈童伝説」について知りました。和菓子は中国のしきたり等から由来したものも多く、歴史的面白さに満ちています。

食べたひとくちメモは、敬老の日に食べたい和菓子『延年』『慈童』をご覧ください。

『光琳菊』薯蕷製

『光琳菊』1個320円

賞味期限2日《川口屋》

余分なものを排除した「◯に点」のシンプルさは、薯蕷の『光琳菊』に高尚さを与えています。

「光琳菊」とは

江戸時代の画家・尾形光琳の画風に影響を受けて大胆に簡略化された文様のこと。着物の吉祥文様としても描かれる。

《川口屋》さんの薯蕷饅頭は表面がつやつやしてて美味しそうなんですよね。写真にすると映らないのが残念。

アップしてみたけど、どうかな?

今回ご紹介した和菓子店舗、フリーランス和菓子職人

《とらや》JR名古屋高島屋店

住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下1階 和菓子売場

電話番号:052-566-8546

《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人

定期販売

名古屋星ヶ丘テラス 毎月第2火曜日・第3日曜日 

岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日

※インスタグラムで予約可

《両口屋是清》八事店

住所:愛知県名古屋市天白区八事天道302

地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分

営業時間:9:00 〜 18:00(当面の間 9:00~17:00)

喫茶:11:00~16:00(L.O.15:30)

定休日:毎週水曜日

電話番号:052-834-6161

駐車場:6台有り

《万年堂》

住所:名古屋市千種区山門町2丁目34番地 

地下鉄 東山線 「覚王山」駅1番出口より徒歩3分

電話番号:052-753-3311

営業時間:午前9時~午後5時30分

定休日:火曜日

(縁日の21日が火曜日の場合は営業し、翌水曜日が定休日となります)

《川口屋》

住所:名古屋市中区錦3-13-12

地下鉄「栄」駅から徒歩約4分

営業時間 9:30~17:30

定休日 日曜日・祝日・第3月曜日

電話番号 052-971-3389(予約可)

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