春の季語にまつわる和菓子『山吹』『春の水』《花桔梗》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

4月5日から二十四節気【清明】に入り、季語も【晩春】へと移り変わりました。春の季語は美しい日本語が多くて甲乙つけがたい。「下萌」や「山笑う」などは春の訪れの喜びに満ちていて、和菓子で表現したくなるのでしょうね。各和菓子屋さんで色んな意匠のものをお見かけしました。

和菓子を通して色んな季語に触れてみると、新たな発見があって楽しいですよ。

春の季語の区分

  • 初春:立春から啓蟄の前日まで
  • 仲春:啓蟄から清明の前日まで
  • 晩春:清明から立夏の前日まで

初春~晩春までの全ての期間に共通する季語を「三春」といいます。

【晩春】の季語「山吹(やまぶき)」にまつわる和菓子

『山吹(やまぶき)』

  • 1個340円(税込)
  • よもぎ入り羽二重餅製大納言小豆つぶ餡
  • 賞味期限1日
  • 特定原材料等:卵
  • 栄養成分表示:116kcal

桜の季節が終わるころ、山吹は瑞々しい若葉とともに黄金色の花を咲かせます。柔らかな黄橙は、見るものを幸せな心地にしてくれる色彩ですね。

《花桔梗》の『山吹』は野趣あふれる常磐色の羽二重餅に、黄色の小さき花の道が続く…そんな景色が浮かぶ一品になっています。

よもぎの食感や香りに癒しパワーもあって、食べるとホッと和みますね✨

「桜ちり 春のくれ行く 物思ひも 忘られぬべき 山吹の花」 藤原俊成

【三春】にまつわる季語「春の水」にまつわる和菓子

『春の水』

  • 1個340円(税込)
  • 賞味期限1日
  • 薯蕷製白こし餡
  • 特定原材料等:やまいも
  • 栄養成分表示:126.5kcal

薄花色に染められた薯蕷饅頭に、曲線を焼き印で描くことで、春の穏やかな水の流れを表現した一品です。対になる桜の色や焼き印も、春の暖かな情景を思わせて素敵ですね。川面に満開の桜が写し出される風景が目に浮かびました。

「春水や四条五条の橋の下」与謝蕪村

中は、薄花色に染められた白こし餡。万物の生命の源である「水」がたっぷり内包されている意匠なのでしょうか。

今回ご紹介した和菓子店舗

《花桔梗》本店

住所:愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20

電話番号:052-841-1150

営業時間:10:00~19:00

定休日:元旦のみ休業

※JR名古屋高島屋店、名古屋栄三越店の地下1階にも店舗があります。

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