こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
4月5日から二十四節気【清明】に入り、季語も【晩春】へと移り変わりました。春の季語は美しい日本語が多くて甲乙つけがたい。「下萌」や「山笑う」などは春の訪れの喜びに満ちていて、和菓子で表現したくなるのでしょうね。各和菓子屋さんで色んな意匠のものをお見かけしました。
2021年食べた月間ベストにも選んでいます。
参考:【2021年】1月~12月のベストワン和菓子をみてみよう💓
色んな和菓子屋さんの『下萌』を楽しんだ記事です。4つの『下萌』のうち、どれがお好みでしょうか?
毎年《鈴懸》さんの『山笑う』をいただくのですが、今年は新たに《亀広良》さんのものが加わりました。
和菓子を通して色んな季語に触れてみると、新たな発見があって楽しいですよ。
春の季語の区分
- 初春:立春から啓蟄の前日まで
- 仲春:啓蟄から清明の前日まで
- 晩春:清明から立夏の前日まで
初春~晩春までの全ての期間に共通する季語を「三春」といいます。
【晩春】の季語「山吹(やまぶき)」にまつわる和菓子

『山吹(やまぶき)』
- 1個340円(税込)
- よもぎ入り羽二重餅製大納言小豆つぶ餡
- 賞味期限1日
- 特定原材料等:卵
- 栄養成分表示:116kcal
桜の季節が終わるころ、山吹は瑞々しい若葉とともに黄金色の花を咲かせます。柔らかな黄橙は、見るものを幸せな心地にしてくれる色彩ですね。
《花桔梗》の『山吹』は野趣あふれる常磐色の羽二重餅に、黄色の小さき花の道が続く…そんな景色が浮かぶ一品になっています。
よもぎの食感や香りに癒しパワーもあって、食べるとホッと和みますね✨
【三春】にまつわる季語「春の水」にまつわる和菓子

『春の水』
- 1個340円(税込)
- 賞味期限1日
- 薯蕷製白こし餡
- 特定原材料等:やまいも
- 栄養成分表示:126.5kcal
薄花色に染められた薯蕷饅頭に、曲線を焼き印で描くことで、春の穏やかな水の流れを表現した一品です。対になる桜の色や焼き印も、春の暖かな情景を思わせて素敵ですね。川面に満開の桜が写し出される風景が目に浮かびました。
中は、薄花色に染められた白こし餡。万物の生命の源である「水」がたっぷり内包されている意匠なのでしょうか。

今回ご紹介した和菓子店舗
《花桔梗》本店

住所:愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20
電話番号:052-841-1150
営業時間:10:00~19:00
定休日:元旦のみ休業
※JR名古屋高島屋店、名古屋栄三越店の地下1階にも店舗があります。
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