尾張大國霊神社(国府宮)へ初詣&《松屋長春》の干支羽二重餅を食べよう

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

尾張地方の國霊神である「尾張大國霊神社(おわりおおくにたまのかみ)」へ今年は松の内にお参りすることが出来ました。1年間身につけた徐厄招福の「なおいぎれ」を古神札納所に返納される方、破魔矢や御守りを授受される方…etc.正月三が日を過ぎた境内は穏やかな空気に包まれていました。

国府宮はだか祭【儺追神事(なおいじんじ)】に向け、楼門辺りは色とりどりの「笹用布」が奉納されています。

「はだか祭(儺追神事)」とは
毎年旧暦正月13日、42歳と25歳の厄年の男(裸男)を中心に「なおい布」を結びつけた「なおい笹」を担ぎ境内へと奉納する。クライマックスでは精進潔斎につとめた「はだか祭」の主役である神男に触れて厄を落とそうと、一斉に裸男達が神男に殺到し凄まじい揉み合いになることで広く知られる神事。
奈良時代の神護景雲元年(767年)称徳天皇の勅命によって全国の国分寺で悪疫退散の祈祷が行われた際、尾張国司が総社である尾張大國霊神社においても祈祷をしたことが始まり。江戸時代末期に今の裸男が揉み合う「はだか祭」の形態になったと云われている。

現在(1月6日)はお正月限定のものと「はだか祭り」に関する御朱印の取り扱いがあります。せっかくなので【儺追期間限定】切り絵御朱印を賜りました。

さて、尾張大國霊神社への参拝を行ったあとは《松屋長春》さんまで足をのばしましょう。

お正月時期は31種類の新年菓がバラエティ豊かに揃っているそうで(1月2日位から徐々に減っていく)、どれをいただこうかと嬉しさに顔がほころびます。

『干支羽二重餅』羽二重餅製 備中白小豆紅つぶ餡

『干支羽二重餅』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個302円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

《松屋長春》さんの代表銘菓といえば『羽二重餅』。滋賀県の「羽二重」という上質の餅米100%を細かく製粉して作られる餅皮は、そっと摘まむと簡単に指が沈み込むほど柔らかく繊細な仕上がりです。大変な人気商品なため予約なしでは購入出来ない幻の一品(ちなみに予約も埋まっていること多し)。

  電話予約 当日予約※毎朝7時より店頭にて
平日先着20名様先着5名様
土日祝先着30名様先着10名様

代表銘菓の『羽二重餅』の餡は希少な「丹波春日大納言小豆」を使用しています。この餡がまた絶品だとか。今年中には一度味わってみたいものです。

さて、こちらの『干支羽二重餅』は、生地は代表銘菓と同じで中の餡が備中白小豆を紅色に染めたつぶ餡。羽二重餅の「白」とあんこの「一重梅(ひとえうめ)」色のコントラストが美しく、初春のお慶びが表現されています。

ほわほわの羽二重餅に時折混じる備中白小豆の粒がいい塩梅。あんこの主張が強くないので羽二重餅のほんのりとした甘やかさが堪能できます。

「備中白小豆」とは
岡山県備中地域で栽培される希少性の高い豆。独特な風味とあっさりとした舌触りで、高級餡として使用される。

『蓬莱』かるかん製 丹波大納言小豆こし餡

『蓬莱』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個410円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも

『蓬莱』は、中国の神仙伝説に出てくる不老長寿の仙人が住むという「蓬莱山」を表したおめでたい和菓子です。陰陽五行説に基づく5色をかるかん生地の「白」、こし餡の「黒」、華やかに彩る餡で「赤」「青(緑)」「黄」の3色を表しています。

 青(緑)=木 ◇「仁」人を思いやること、人間力を高める
 赤=火 ◇「礼」祖先や親など周りへのひとへの感謝
 黄=土 ◇「信」人を大切に思う、信頼感を育む
  白=金  ◇「義」義務や決まりを守る
 黒(紫)=水 ◇「智」学業向上

仄かなやまいもの香りとやさしい甘みのかるかん生地は癒される味わいです。かるかんの軽やかな口どけに、濃厚な丹波大納言小豆あんがバランスよく馴染みます。

『初海』練り薯蕷製 大島こし餡

『初海』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個410円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも

餅製の和菓子が多いなか目を引いたのは雅やかな趣の『初海』。黒糖たっぷり含ませた丹波大納言小豆のこし餡と白·水浅葱(みずあさぎ)·浅縹(あさはなだ)の3色あんを使い、元日の風も波もない穏やかな海を表現しました。2種類の餡をなめらかに溶け合わせるため、間には伊勢芋100%のあんこが挟まれています。

伊勢芋の特徴
独特の粘りの強さと、純白のきめ細かな生地に仕上がる性質は山芋の中でも最高品種!

半分に割った断面にみえる伊勢芋あんの白が何とも言えず清らか。静謐なるひとときが味わえる一品です。

『四方の春』ういろう製 備中白小豆こし餡(ゆず)

『四方の春』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個346円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

若菜色(わかないろ)から薄青(うすあお)へと同色系のグラデーションになるように染められたういろう製の『四方の春』。ういろう製にすることでふんわりとした色合いに仕上がり、春の訪れを予感させる暖かみのある意匠となっています。

若菜色は、春先の山菜の色全体を指す爽やかな色。「若菜」が「春の七草」の別名であることから春の七草にちなんだ色とも云われています。

中は上品な味わいの備中白小豆こし餡。そのこし餡にたっぷりの柚子を搾り入れてあるので、爽やかな後味となっています。

『千代の春』かるかん製 大島こし餡

『千代の春』《京菓子司 松屋長春》
▪︎販売価格:1個346円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも

『千代の春』とは長寿・繁栄を祈って祝う初春(はつはる)を表した言葉です。ふんわりと軽やかなかるかん製を「白」と「赤紫(色)」に染め分けて金箔をあしらい華やかさを演出しました。紅白の染め分けは、まるで百花に先駆けて咲く「梅」の“咲き分け”かのよう。

「咲き分け」とは
1本の木に紅白の花が咲くこと。本来、赤い花が咲くのに色素が足りず、白いまま花開く現象。

中は黒糖たっぷり含んだ丹波大納言小豆こし餡。やまいもの柔らかな香りや仄かな甘みに黒糖の深い甘みが重なり絶妙な味わいを生んでいます。

今回ご紹介した和菓子店舗

《京菓子司 松屋長春》

住 所〒492-8212
愛知県稲沢市小沢3-13-21
名鉄国府宮駅ロータリー前から約850m   
・車で西へ約3分
・国府宮駅西口より徒歩で約13分
電話番号
メール
0587-32-0253
wagashi@matsuya-choushun.jp
営業時間 8:00~18:00
休業日月曜日(※祝日の場合は翌日に振替)。
火曜日は不定休となっております。

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