金沢伝統の迎春菓『福梅』《森八》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

日本三大和菓子処のひとつ「金沢」で欠かせない迎春和菓子といえば『福梅』。“梅に型どられた最中皮に餡”と意匠は同じでも和菓子屋さんごとに特色がおありになるのが面白いところです。「梅」は松竹梅で表されるように慶事・吉祥のシンボルとしてお正月飾りにも用いられます。

(常緑樹のため)厳寒の中でも凛々しい姿を保つことから「長寿・延年」の象徴
折れにくく成長が早いため「成長・生命力」の象徴
春になると百花に先駆けて気高い香りの美しい花を咲かせることから「長寿・気高さ」の象徴

松竹梅の由来は中国の【歳寒三友(さんかいさんゆう)】だと云われています。厳しい寒い季節にも耐える三つの友ーどうぞ平穏無事な日々が訪れますように という願いをこめて《森八》さんの『福梅』をご紹介したいと思います。

『福梅』最中皮製 小豆つぶ餡

『福梅(白)』《森八》
▪︎販売価格:1個195円(税込)
▪︎販売期間:11月下旬~1月初旬まで
▪︎賞味期限:製造日より約15日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個(26g)あたり 83kcal

ふっくらとした愛らしい「梅」を意匠とする和菓子屋さんが多いなか《森八》さんの『福梅』は独特で、その凛とした佇まいは風格さえ感じられます。元々『福梅』は藩主前田家の家紋「剣梅鉢」に由来したもの。花弁の間から伸びる5本の剣を如実に表した一品になっているのですね。

梅を型どった最中皮は、一般の「もなか」と異なり厚く固めに焼き上げたものになっています。「もなか」の軽やかなパリッと感をイメージして食べると、ちょっと驚くかもしれません。やはり正月を彩る和菓子ですので通常の最中皮よりも固めに仕上げ、いつまでも美しい姿を保つようにしたのでしょうか。幾百年の歳月をこえて語り伝えられた雪国の美しい伝統がこの先千年も続きますように、と。

原材料名砂糖(国内製造)、小豆(国産大納言小豆100%)、米飴、最中種(もち米、米粉)、還元水飴、水飴、澱粉/トレハロース

中は、国産大納言小豆と米飴を加え炊き上げたコシの強い「福梅あん(黒小倉あん)」。福梅あんの深いコクと甘みが固めの最中皮といい塩梅なんです。バリッと固いのにスッーと口のなかで餡に馴染んでいく感じが堪りません。

本来は「紅」と「白」の2種類あるもの。今年は「紅」がすでに売り切れた後でしたので、来年はぜひ紅白揃えていただきたいものです。

今回ご紹介した和菓子店舗

《加賀藩御用菓子司 森八》本店

住 所 〒920-0912
石川県金沢市大手町10-15(大樋美術館さん向かい)
□JR北陸本線「金沢」駅より車で12分
駐車場13台
電話
Fax
076-262-6251
076-260-0881
営業時間9:00~18:00(茶寮・美術館は17:00まで)
※お茶席として 40席 ご用意しています
休業日年中無休(1月1日・2日のみ休業)

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