敬老の日に食べたい和菓子『延年』『慈童』

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

9月の第3月曜日は【敬老の日】、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日です。

2003年から現行のハッピーマンデーに変更になったのですが…これが、覚えにくいのなんの。私が子どもの頃は敬老の日=9月15日と明快だったので、今年は何日?とカレンダーを確認することもなかったんですよねー。

100歳になられる方には、内閣総理大臣より祝状と記念品として銀杯が贈呈されるそうですよ。

さて、今回は【敬老の日】に相応しい「不老長寿」をテーマにした和菓子をご紹介したいと思います。

『延年』羊羹製

『延年』賞味期限1日《とらや》

艶やかな菊の花を意匠とした羊羹製の上生菓子です。「菊」は不老長寿の象徴、菓銘『延年(えんねん)』にも長寿を祈念する意味合いが込められています。【敬老の日】にはぴったりですね。

羊羹での緻密な細工菓子を見たのは初めてだったので、驚嘆いたしました。熟練の技が光る『延年』は、長年、社会貢献をされてこられた方々への敬意を表した一品といえるでしょう。

ズームアップしてみると、花びら一枚一枚がふんわりと立つよう細工され、麗しい仕上がりになっているのが分かります。

ひとくちメモ

  • ねっとりとした羊羹、まるで練りきり製のような食感。
  • 中は白餡。上品な甘さ。
  • 色鮮やかな中紅と白のコントラストが、お祝いムードを醸し出している。

『慈童』葛製

『慈童(じどう)』1個378円 

賞味期限1日《万年堂》

“葉っぱは食べられますか?”

思わず、そう尋ねてしまった菊の葉で挟んだ葛製の上生菓子。…「食用菊」として刺身に添えられる花ならまだしも、こんな生々しい葉は、もちろん食べられません(笑)

葉っぱを捲ると、淡い紅色(一斤染)の葛製の餅が出てきました。美しい少年の姿のまま700年生きたという「菊慈童」のように、清らかさすら感じる意匠の一品になっています。

「菊慈童」とは

穆王(ぼくおう)に仕えた中国の仙童。枕に添えられた経文を菊の葉に書きつけ、そこから滴る雫を飲んだところ不老長寿になったといわれる人物。

中を割った様子は、こんな感じ。たっぷりと餡が入っていますね。

ひとくちメモ

  • 葛製の皮の下には道明寺。つるりとした葛と道明寺のつぶつぶ感のコントラストが楽しい。
  • 中は白餡。葛に透けてみえる紅色が美しい。
  • こっくりとした甘さで、抹茶によく合う。
  • うっすらと菊の葉の香りがするのも趣深い。

今回ご紹介した和菓子店舗

《とらや》JR名古屋高島屋店

住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下1階 和菓子売場

電話番号:052-566-8546

《万年堂》

住所:名古屋市千種区山門町2丁目34番地 

地下鉄 東山線 「覚王山」駅1番出口より徒歩3分

電話番号:052-753-3311

営業時間:午前9時~午後5時30分

定休日:火曜日

(縁日の21日が火曜日の場合は営業し、翌水曜日が定休日となります)

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