「おやつが好き」坂木 司著を読んだら『風雅巻き』が食べたくなった

おすすめ和菓子屋さん

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

坂木 司氏いえば「和菓子のアン」シリーズで広く知られる作家さんです。『おほほ』を買いに《きよめ餅総本家》を訪れた際にも、坂木氏のメッセージが飾ってあって感激したくらい好きな作家さんのおひとり。

「和菓子のアン」シリーズの最新刊はまだかと首を長くしていたところ、今回ご紹介する「おやつが好き」に出会いました。坂木 司氏の御菓子にまつわるエッセイとあれば、きっと面白いに違いない!

「おやつが好き」坂木 司著 あらすじ

ああ、もう全部食べたい。

ベストセラー「和菓子のアン」の著者の人生の娯楽はおやつの時間。美味しいものがひそんでる銀座の名店から量販店のスナック菓子まで、ふわふわ、サクサクのホロホロ、こってりあっさりの奇跡の融合に、パリパリカリポリ、つるんとなめらかにさらさらと語り尽くします。お菓子にまつわる小説も併録。小腹が空いている時に読めばおやつテロ。ダイエットしようと思っている時に読めば挫折しちゃうかも。ページをめくるたびに、広がる楽しいおやつの世界。著者の描写力に舌と胃袋が負けること間違いありません。

自分にご褒美、今日のおやつは何食べる?

文藝春秋 書籍紹介「おかしが好き」より

坂木氏の紹介する御菓子は、何でこんなにも美味しそうなんだ💓…そういえば「和菓子のアン」の主人公アンちゃん(=梅本杏子)も、和菓子を食べたときの描写が抜群に巧かったっけ。あんな風に美味しそうに和菓子を表現できたら…と、和菓子ブログを書いている身としては思うわけですよ。坂木氏は50代の男性ですが、おやつを召し上がるシーンでは推しキャラ・アンちゃん(20代女の子)が話しているかのような錯覚に陥ります。「…おだんごぱん」「おだんご、ぱん?」のくだりには、思わずフフッと笑みが溢れてしまいました。

「おやつが好き」は、銀座のタウン誌【銀座百点】に連載されていたものを一冊にまとめた著書。銀座界隈のお店をあちこち覗いている気分が味わえるのもまた楽しいですね。《ピエール・マルコリーニ》のチョコレートパフェや《とらや》の羊羹などのごほうび御菓子から、歌舞伎揚や《松﨑煎餅》の 瓦煎餅などの日常的なお菓子まで、坂木氏の思い出話を絡めながら描かれているのでスルスル読めてしまいます。

20個以上のおかしが出てくる中で、どうにも気になったのが『熊本県のお菓子 風雅巻き』。坂木氏は“顔見知りのお菓子から親友に昇格したお菓子”と表現していますが、出会ったことのないお菓子なだけに想像がつきにくい…どうにか手に入らないものかと思っていたところ、星ヶ丘三越の「全国の銘菓 菓遊庵」にて発見!思わず二度見しちゃいました。

坂木氏イチオシの「カシューナッツ」バージョンは残念ながら見当たらず、置かれていたのは「醤油大豆」「醤油ピーナッツ」のみ。一袋10本も入っているので、とりあえずベーシックな「醤油大豆」を購入しました。

『風雅巻き 醤油大豆』 

『風雅巻き 醤油大豆』《風雅》

  • 1袋10本入り 692円(税込)
  • 賞味期限:製造日より10ヶ月
  • 原材料名:豆菓子(寒梅粉ミックス 国内製造)、大豆、砂糖、小麦粉、醤油加工品、焼きのり(国内産)/加工澱粉、膨張剤、調味料、甘味料
  • 特定原材料等:小麦・大豆
  • 栄養成分表示:1本あたり 20kcal

海苔と豆、ほんとにシンプルな構成のお菓子『風雅巻き 醤油大豆』。1本20kcalと低カロリーなのも、気兼ねなく手を伸ばせる要素ですね。スティック状の海苔巻きからチラリと豆が覗いているさまに、愛らしさすら感じませんか?ほっこりだわー💓コロコロした豆は、海苔で1本1本手巻きしているそうです。丁寧な仕事ぶりに好感が持てますね。

パリッとした海苔からは磯のいい香りがします。これは、香り・色つや・味と三拍子揃った有明海産の若摘み焼のりを使用しているからなんです。食べるときパリッと割れるけど、その後スッと溶けるように馴染むのがいいですねー✨

海苔のなかで行儀よく並んだ豆たちを、ぽつりぽつりとひと豆ごと食べていくと何だか楽しい気分になっちゃいますね。いやぁ、愉快、愉快。

今回ご紹介した和菓子店舗

《風雅江津本店

  • 住所:熊本県熊本市東区江津4丁目 1番1号
  • 電話機番号:096-379-4211
  • FAX番号:096-379-4217
  • 営業時間:9:30~18:30

コメント

タイトルとURLをコピーしました