こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
先日、子どもが登校中に羽化したばかりのセミを見かけたらしく
まだサナギから出たばっかりで、白かった!羽を触ったら暴れ出したよー。
興奮気味に話してくれましたが、小学生に狙われたセミはさぞかし驚いたことでしょう。羽化したばかりのセミは一番敵に狙われやすいので、通常は夜に羽化することが多いのですが、このセミは若干のんびりさんだったんですかねー(お父さんには触ったらダメだよと言われてましたが…無事、空に飛び立てたかしら?)。
さて今回は【季語と和菓子】シリーズから、夏の終盤「晩夏」にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。
- 初夏(立夏から芒種の前日まで)
- 仲夏(芒種から小暑の前日まで)
- 晩夏(小暑から立秋の前日まで)
『涼風』琥珀糖
『涼風』《亀屋良長》
▪︎販売価格:1箱6個入り1,188円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より20日間
《亀屋良長》の季節の干菓子が《SOU・SOU》とコラボして、素敵なメッセージカード付きのパッケージが出来上がりました。春のテーマ【虹】の購入を見送っただけに、夏のデザインが待ち遠しかったですねー。
箱を開けるとそこには、花火を淡い色彩で描いた琥珀菓子が6個収まっています。うちわの見立てが、なんとも可愛らしいこと!透明な琥珀菓子のうちわからは、涼しげな風が感じられそうですね。『涼風(すすかぜ)』とは、夏の終わり頃に吹く涼しい風のことを意味します。「花火」は初秋の季語ですので、夏と秋の共演といったところでしょうか。
『納涼(すずみ)』薯蕷製小豆こし餡
『納涼』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個346円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
あれっ?金魚が少し欠けてる、しまったなぁ…と思ったのですが、どうやら元々のデザインのようです。薯蕷饅頭の皮に筆で絵柄を描き、時代が変わっても夏を彩る金魚の情景を表現しました。焼き印ではなく、筆の優しいタッチがより涼やかさを感じさせます。
夏の暑さを避けて、縁側や庭先など風が来るところで涼を求めることを『納涼(すずみ)』といいます。夕涼みなどは、今でも使われる言葉ですね。
『夕顔』羊羮製&餅皮製
『夕顔』《花桔梗》※2020年購入品
▪︎賞味期限:当日中
『夕顔』は、夏の夕方に白い花を咲かし翌朝に萎む花です。白い餅に薄紫の羊羹で、夕闇の侘しさが表現されています。
『青田風』こなし製
『青田風』《両口屋是清》※2019年購入品
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
青々と成長した稲穂がいっせいに風になびくさまを『青田風』といいます。口当たりが軽く、見た目も涼やかな素材が好まれる時季ですが、菓銘と意匠で涼やかな風をみごとに表現しています。季語の意味合いを知っていると、数本引かれた線がちゃんと稲穂に見えてくるから不思議です。今にも、ざざーっと稲穂のなる風の音が聞こえてきそうではありませんか。
『夏ふかし』錦玉製&羊羮製
『夏ふかし』《両口屋是清》名古屋三越限定
※2019年購入品
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
『夏ふかし』とは、秋が間近になりしみじみとした思いにかられるさまのことをいいます。
錦玉の中には大納言小豆や白小豆が浮かび、赤緑黄紫青のこなしが彩りを添えています。黒の羊羮に浮かび上がる彩りが、過ぎゆく夏の名残を惜しんでいるかのようですね。
限定商品だと、意匠の凝ったものや「御蒸菓子御見本帳」から再現したものなど、心くすぐる和菓子が用意されていて毎回楽しみです(※現在、三越店は限定商品の取り扱いはなし。八事店のみ)。江戸初期から尾張徳川家の茶の湯文化を支えた和菓子を今でも堪能できるのは素晴らしいですね。
今回ご紹介した和菓子店舗
《亀屋良長》本店
《亀屋良長》オリジナルブランドSatomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGAについては、新進気鋭の和菓子職人たちへ。
住 所 | 〒600-8498 京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19 □市バス「四条堀川」下車すぐ(京都駅からは9、50、101番に乗車) □電車 • 阪急「大宮」駅 東3番出口から徒歩5分 • 阪急「烏丸」駅 24番出口から徒歩10分 • 地下鉄烏丸線「四条」駅 24番出口から徒歩10分 • 京福電鉄嵐電「四条大宮」駅より徒歩6分 |
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電話 Fax | 075-221-2005 075-223-1125 |
営業時間 | 9:30~18:00(茶房 11:00~17:00) |
休業日 | 年中無休(1月1日〜3日を除く) |
《花桔梗》本店
住所 | 〒467-0003 愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20 □ 名古屋市営地下鉄桜通線「桜山」駅4番出口より南東へ徒歩約10分 瑞穂区役所駅から520m |
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電話 | 052-841-1150 |
営業時間 | 10:00~19:00 ※茶寮(イートイン)利用は11:00〜17:00 |
休業日 | 1月1日 |
《両口屋是清》八事店
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