【大雪】とおすすめ和菓子『冬ごもり』『紅椿』《川口屋》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

12月7日より二十四節気【大雪】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧(※)」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書

本格的な冬が到来する頃。山々は雪に覆われ平野部でも雪が見られるようになります。【煤払い】などをして新年をお迎えする準備をはじめます。

  ◎ 二十四節気【大雪】の七十二候
   □ 初候 12月7日〜12月10日頃
 「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」
   □ 次候 12月11日〜12月15日頃
 「熊蟄穴(くまあなにこもる)」
   □ 末候 12月16日〜12月20日頃
 「鱖魚群(さけのうおむらがる)」

今回は冬を楽しむ和菓子をご用意いたしました。どうぞお楽しみください。

『冬ごもり』黄身しぐれ製 梅餡

『冬ごもり』《川口屋》
▪︎販売価格:1個340円(税込)
▪︎販売期間:2023年12月11日~
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

【大雪】の次候「熊蟄穴(くまあなにこもる)」の時期にぴったりな菓銘『冬ごもり』。熊が冬眠する頃の冬枯れの大地を光悦茶(こうえつちゃ)色の黄身しぐれ製で表現しました。大地の割れ目からチラリと見えるのは艶やかな梅餡。梅は早春、どの花よりも先がけて咲くことから「花の兄」「春告草」「初名草」と様々な別称があります。寒々しい大地のなかで、春まで暫しの間エネルギーを蓄えている草花の姿がみえるような一品です。

中の梅餡は美しい紅鶸色(べにひわいろ)。黄身しぐれ製の上生菓子はほろほろした食感と、中の色とのコントラストが楽しい製法です。『冬ごもり』は色の艶やかさだけでなく、梅餡の深みのある甘酸っぱさが絶品でした。

『紅椿』備中餡白小豆きんとん製 道明寺芯

『紅椿』《川口屋》
▪︎販売価格:1個340円(税込)
▪︎販売期間:2023年12月1日~12月16日
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

「木へんに春」と書くとおり、早春に美しい花を咲かせるツバキですが、冬のうちに咲く「寒椿」「早咲き椿」という品種もあります。凍るような空気のなか、凛と咲く色鮮やかな『紅椿』は心打つものがありますね。春の「椿」を模した和菓子は練りきり製でピシッと型どられているのに対し、冬の「椿」は柔らかなきんとんで凍てつくような寒さまで感じられる佇まいになっています。

花弁を表す柔らかな備中白小豆のきんとんは華やかな紅赤色。中の道明寺餅の仄かな甘みと備中白小豆餡がいい塩梅で絡み合って、上品な甘さに仕上がっています。シンプルにいい和菓子を食べたなぁと満足感が高い一品です。

【備中白小豆】とは
岡山県備中地域で栽培される希少性の高い豆。独特な風味とあっさりとした舌触りで、高級餡として使用される。

今回ご紹介した和菓子店舗

《川口屋》

住 所 〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3-13-12

・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分
電話052-971-3389
※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。
営業時間9:30~17:30 
休業日日曜日・祝日・第3月曜日

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