こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
二十四節気では【芒種】(6月5日~20日)には入り、夏の季語も《初夏》から《仲夏》に移り変わりました。

《夏の季語》の期間
初夏(立夏から芒種の前日まで)
仲夏(芒種から小暑の前日まで)
晩夏(小暑から立秋の前日まで
参考:初夏の季語と和菓子
今回は《仲夏》の季語にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。季語を知ると、和菓子の世界がもっと味わい深くなります。ちなみに、今よく出回っている『若鮎』は《晩春》の季語なんですよねー。
『あやめ』きんとん製つぶ餡


『あやめ』1個378円 賞味期限2日《万年堂》
三色の細やかなきんとんで、青紫の可憐な花をつける『あやめ』を表現しました。紫と緑は補色の関係、相乗効果で色合いが美しくみえますね。
《万年堂》さんは新栄町のヤマザキマザック向かいに店舗を構えていましたが移転をし、6月初旬から覚王山で新店舗をオープンする予定でした。が、緊急事態宣言の延長により、安全確保等の観点から解除後に新店舗開店の運びとなりました。
濃厚な風味の餡が魅力の和菓子を作られるお店なので、オープンを今か今かと待ちわびています。
『蛍火』ういろう製


『蛍火』1個432円 賞味期限2日《巌邑堂》
フワッと柔らかそうな見た目のういろうに、透けて見える黒と橙。まるで、薄闇にぼわっと光る川辺の蛍そのものですね。蛍が生息する清流と美しい和菓子がリンクしているかのような意匠で、いつまでも眺めていたくなります。
ひとくちメモ

- フワッとした弾力のういろう。
- 中は夏みかん、白小豆の餡。夏みかんの果肉入り。
- 夏みかんの爽やかな香りが鼻腔を擽る。上品な甘さに仕上がっている。
- ポツンとした黒色は、大納言小豆で歯ごたえがある。

『蛍』季節の薄氷


『蛍』6枚入り810円
賞味期限:2021年7月22日(約2ヶ月)《薄氷本舗五郎丸屋》
《五郎丸屋》代表銘菓『薄氷』の季節限定バージョンです。
富山特産の餅米・新大正米を原料に薄くのばし、阿波産の和三盆を代々伝わる手法で1枚ずつ丁寧にはけ塗りして作り上げています。同じく季節限定バージョンにラムネを使用したものがあったので、『蛍』もラムネ味かしら?と思ったら、通常と同じ和三盆の柔らかな味わいでした。
すっと儚げに溶けていく『蛍』が、ほんのわずかな間だけ飛び交う蛍の姿を思わせます。
『紫陽花きんとん』きんとん製道明寺芯


『紫陽花きんとん』賞味期限2日《和の菓さんのう6月の上生菓子セット》
萌葱色のきんとんに、薄紫、白、水色と色とりどりに咲き乱れる『紫陽花』を意匠とした一品です。紫陽花柄の手拭いに合わせてみました。
きんとんが柔らかいので、持ち帰るうちにやや歪な形になってしまったのが残念至極。
ひとくちメモ

- 儚げな色合いのきんとんにうっとり。
- 角度によって見える彩りが変わるのも、実際の紫陽花を見てるかのよう。
- 中は道明寺。あっさりとした餡(きんとん)と道明寺のもちもち感のバランスが良い。

↑別の角度からパシャリ。こちらの方が、水色きんとんがよく見えますね。
『紫陽花』錦玉製求肥入り白餡


『紫陽花』1個 賞味期限2日《鈴懸》※2020年購入
雨に濡れて艶やかな『紫陽花』を、キューブ状の錦玉で表現した一品です。紫陽花は、乾いている時よりも雨に濡れている姿のほうが、より美しくみえますね。

2021年の『紫陽花』

彩りがマイナーチェンジされています。透明な錦玉が入ることによって、赤紫と青紫の錦玉がより引き立ちますね。
この時期、紫陽花をモチーフにした和菓子が各店並びますので、色々食べ比べてみるのも一興でしょう。

その他の『紫陽花』は、梅雨を彩るおすすめ『紫陽花』和菓子へ
今回ご紹介した和菓子店舗、和菓子職人
《巌邑堂》袖紫ヶ森店

住所:静岡県浜松市東区神立町字袖紫ヶ森136番10
電話番号:053-545-3232
定休日:毎週水曜
営業時間:9:00~18:30

《薄氷本舗 五郎丸屋》

《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人

《鈴懸》JR名古屋高島屋店
- 住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 和菓子売場
- 電話番号:052-485-4328
- 営業時間:10:00~20:00
※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。
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