夏の季語にまつわる和菓子3選《京菓子司 松屋長春》

おすすめ和菓子屋さん

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

7月7日より二十四節気【小暑】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書

いよいよ本格的な夏の到来です。この頃から本格的な暑さが始まり【大暑(7月22日~8月7日頃)】で夏の暑さはピークを迎えます。【小暑】から【大暑】までの期間を暑気しょきと呼び、暑中見舞いを出すのもこの期間です。また、夏の季語では【小暑】から「晩夏」に移り変わります。

●全ての期間に共通する季語を【三夏(三夏の季語と和菓子)」といいます。

今回は夏の期間すべてに共通する【三夏】の季語に合わせた和菓子をご紹介したいと思います。

【三夏】の季語「レモン水」にまつわる和菓子『レモン羹』

『レモン羹』《京菓子司 松屋長春》

▪︎販売価格:1個270円(税込)
▪︎レモン錦玉羹&淡雪羹
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

「檸檬」そのものは【晩秋】の季語になりますが「レモン水」は【三夏】の季語にあたります。夏の暑さの最中に飲む「レモン水」は、清涼感と甘酸っぱさがあって気分もリフレッシュさせてくれますね。そんな夏の情景をレモンの果皮と果汁たっぷり使った『レモン羹』で表現しました。

レモン錦玉羹の土台は真っ白な淡雪羹。白が入ることで黄蘗きはだ(色)の錦玉羹がより爽やかに映りますね。淡雪羹のシュワッとした口どけと仄かな甘みがレモンの酸味を引き立て、後味さっぱりな一品に仕上がっています。

【三夏】の季語と和菓子『夏の朝』

『夏の朝』《京菓子司 松屋長春》

▪︎販売価格:1個280円(税込)
▪︎羽二重餅製 丹波春日大納言小豆こし餡
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

夏は夜明けが早い。だるような暑さになる前の朝のひとときは清涼で気持ちのよいもの…『夏の朝』の爽快さを花の焼き印を押した羽二重餅製で表現しました。花は色や形からアサガオでしょうか?夜明け前から咲き、お昼前には閉じてしまうアサガオは『夏の朝』にぴったりな花と云えますね。※厳密にいうとアサガオは【初秋】の季語

実は『夏の朝』は《松屋長春》の代表銘菓『羽二重餅』と同じ構成(羽二重餅+丹波春日大納言小豆餡)になっています。ふんわりとした羽二重餅で餡を包んだ『夏の朝』も十分おいしい💕ですが、羽二重餅の良さを最大限に引き出した代表銘菓はもっとおいしいのでは?と期待が高まります!当日販売分だと朝顔が萎むよりも早く売り切れてしまう幻の『羽二重餅』。確実に購入するには予約がおすすめです。

【三夏】の季語と和菓子『岩清水』

『岩清水』《京菓子司 松屋長春》

▪︎販売価格:1個302円(税込)
▪︎錦玉羹&淡雪羹&丹波春日大納言小豆こし餡 栗甘露煮入り
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵

淡雪羹の白が生クリームかのような見た目の『岩清水』。ミニケーキさながらですね。菓銘は風流なのに、ポップな印象を受けるデザインに目がくぎ付けでした。

「岩清水」とは岩の間からわき出る綺麗な水のこと。とすれば、大きな栗の甘露煮は岩の見立てだということが分かりますね。透明感溢れる錦玉羹と真っ白な淡雪羹で、清らかな水を表しているのでしょう。

ちょっとした遊び心でひっくり返してみると、びっしりと丹波春日大納言小豆が敷き詰められていました。川底にある小石なんでしょうか?趣深いですね。

ここで「岩清水/石清水」を季語とした芭蕉の句をご紹介いたしましょう。

松尾芭蕉(46歳)が、弟子の河合曾良を伴い「奥の細道」の途中、元禄2年(西暦1689)6月4日高久の里より湯元へ向かい、湯元の五左衛門方に2泊ほどしました

那須温泉神社では京都の石清水八幡を合祀している。
こちらに参詣し、社殿の湯を手で掬い浄めても両神社にお参りしたことになる

「むすぶ」には湯が縁をむすことと湯をすくことの2つの意味が込められている。

今回ご紹介した和菓子店舗

《京菓子司 松屋長春》

住  所〒492-8212
愛知県稲沢市小沢3-13-21
名鉄国府宮駅ロータリー前から約850m   
・車で西へ約3分
・国府宮駅西口より徒歩で約13分
電  話
メール
0587-32-0253
wagashi@matsuya-choushun.jp
営業時間8:00~18:00
休業日月曜日(※祝日の場合は翌日に振替)。
火曜日は不定休となっております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました