《きよめ餅総本家》で楽しむ季節の上生菓子&『わもん』

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

【やっとかめ文化祭2022】で初めて訪れた《きよめ餅総本家》さん。看板商品の『きよめ餅』だけでなく上生菓子や干菓子も種類豊富で、機会があったらぜひ食べてみたいと思っていました。

白鳥庭園の市民茶会へ参加したところ、茶席菓子が《きよめ餅総本家》さんのものでしたので、これ幸いと再来訪することにしました(店員さん曰く、けっこう茶席菓子を提供なさっているのだとか)

いい天気だったので、白鳥庭園から20分ほどテクテク歩いてお店に到着。途中、熱田神宮にも立ち寄りました。

前回は気付かなかった「わもん」という看板に子どもも興味津々。「わもん」、ちょっと語呂がよくて呟きたくなってしまいますね。子どもはお店に入って真っ先に「わもん」の元へ。

季節の上生菓子も彩り豊かで美味しそうです。【新年】の季語である『初景色』や炉開きの時期の和菓子『織部上用』などが並んでいます。子どもは

『初霜』がいい。キラキラしててきれい💓

と、【初冬】の季語である『初霜』をお気に召したもよう。季節の上生菓子2個と『わもん』を購入することにしました。

冬の季語の区分

  • 初冬:立冬から大雪の前日まで
  • 仲冬:大雪から小寒の前日まで
  • 晩冬:小寒から立春の前日まで

【初冬】にまつわる和菓子『初霜』

『初霜』《きよめ餅総本家》

▪︎販売価格:1個300円(税込)
▪︎わらび餅製 備中白小豆こし餡
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

プニンとしたわらび餅で上品な甘さの備中白小豆あんを包んだ一品です。白小豆あんのなめらかさとあっさりとしたわらび餅が溶け合って、あっという間に口のなかから消えていくかのよう。知らぬ間に跡形もなく解けてしまっている『初霜』を思わす味わいです。キラキラしている氷餅で、儚げな風情を演出していますね。

ここで「初霜」を季語とした有名な一句をご紹介いたします。

初霜や菊冷え初むる腰の綿 はつしもやきくひえそむるこしのわた

松尾芭蕉

「初霜が降りて急に寒くなってきた。菊に着せ綿をして霜害を防ぐ季節の折り、腰綿をもらい私の腰も寒さを凌ぐことが出来たものよ」腰綿とは真綿を腰に巻いた防寒衣料で、主に老人が着用していたもの。

老境に入ったことへの情趣が感じられる句ですね。

【三冬】にまつわる和菓子『木守』

『木守(きまもり)』《きよめ餅総本家》

▪︎販売価格:1個300円(税込)
▪︎餅製 柿餡
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

『木守』とは、翌年の豊穣を願って木にひとつふたつ残しておく実(柿やゆず、みかん等)のことを指す言葉です。…自然に対する畏怖や敬意を感じて琴線にふれるものがありますね。店頭で『木守』を見かけると、いよいよ本格的な冬が来たんだなぁと感じます。言葉の響きが好きな菓銘のひとつです。

柿羊羹をヘタに見立て餅皮製で熟柿を意匠とした一品です。中は、柿餡。『木守』といえばを素材にして上生菓子を作られる和菓子屋さんが多いように思います。

和製モンブラン『わもん』

『わもん』《きよめ餅総本家》

▪︎販売価格:1個600円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、栗(国産)、卵、手亡豆(白餡)、生クリーム、上用粉、小麦粉/トレハロース
▪︎特定原材料等:卵、小麦粉、乳
▪︎栄養成分表示:1個75gあたり 170kcal

モンブランに和菓子の要素を投入した『わもん』。豊かな栗の風味が味わえる一品です。和風のポイントは、土台がスポンジケーキではなく浮島製で作られているところ。そういえば【やっとかめ文化祭2022】でも、名古屋の「蒸し菓子」の素晴らしさを語る上で「浮島」が取り上げられていましたね。

白餡がベースとなる浮島が使われていることで、和の味わいに早変わり。しっとりビロードのような食感が楽しめます。栗のクリームも浮島も甘さ控えめな仕上がりで食べやすいですね。子どもと半分こして食べましたが、あっという間になくなってしまいました。欲をいえばお値段がもう少し安かったらなぁ、2個買えたかも…ゴニョゴニョ

今回ご紹介した和菓子店舗

《きよめ餅総本家》本店

【住所】
〒456-0031
愛知県名古屋市熱田区神宮三丁目7番21号

・名古屋市営地下鉄名城線「熱田神宮伝馬町」駅2番出口より徒歩6分
•名鉄名古屋本線「神宮前」駅西出口より徒歩1分
【電話番号】052-681-6161
【Fax番号】052-681-6160
【営業時間】8:30~18:00 
【定休日】年中無休

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