こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
1月6日から二十四節気では【小寒】に入りました。【小寒】に入る日は「寒の入り」とも云われ「節分」まで一番寒さ厳しい時期となります。続く【大寒】のほうが寒さが厳しそうな字面ですが「小寒の氷、大寒に解く」で表されるように、この時期の寒さの方が身に堪えますね。
今回は寒さ厳しい冬の時期にホッと和むような和菓子が2品ご用意いたしました。どうぞお楽しみください。
冬の季語の区分
「初冬」~「晩冬」までの全ての期間に共通する季語を「三冬」といいます
【三冬】の季語「うさぎ」にまつわる和菓子『夢兎』羽二重餅製 小豆つぶ餡
『夢兎』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖、小豆、卵白、寒天、餅粉、氷餅/食用色素
▪︎特定原材料等:卵
【三冬】の季語である「うさぎ」。雪山をぴょんぴょん跳ね回るさまが愛らしく、この時期和菓子屋さんの店頭には「うさぎ」を意匠とした上生菓子が並びます。《和の菓さんのう》さんでも毎年『雪うさぎ』という菓銘でお目見えします。
例年はうさぎの耳を葉っぱで作った「雪うさぎ」をモチーフとした一品。なので、耳の部分は緑でふっくらとした葉っぱ型ですね。今回は干支の兎を表しているので、兎の耳そのものをピンクの羊羹で細長く仕上げてあります。ちょっとしたこだわりに趣が感じられますね。
【三冬】の季語『藪柑子』練りきり製 小豆こし餡
『藪柑子』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖、白餡、小豆、山芋、餅粉、蓬/食用色素
▪︎特定原材料等:やまいも
白と黄浅緑の2色で瑞々しい葉っぱを、プチっとした赤の羊羹3粒で藪柑子の実を表現した一品です。黄浅緑の練りきりに練り込まれた蓬がフワッと香るのがいいですね。
このお花なあに?おいしそう💖
と、子どもの目はくぎ付け。和菓子を見て、花(植物)だと分かるのはなかなかですね。
『藪柑子』は冬も枯れない葉と雪に映える赤い実の美しさが人々の心を捉える植物。神事にも使われる縁起物としても知られています。正月の飾り用で販売されているのを見かけられた方も多いのではないでしょうか。こちらも【三冬】の季語になります。
今月の季節の上生菓子セット内容
左上から時計回りに
『藪柑子』練りきり製 こし餡
『梅ヶ枝』きんとん製 道明寺芯
『花水仙』大納言鹿の子製
『夢兎』羽二重餅製 つぶ餡
『みかん』練りきり製 小豆こし餡
『千代姫』ういろう製 白餡
1箱6個入り 2,900円
『梅ヶ枝』の製法が写真の表示では「粒餡」となっていますが、正しくは「道明寺芯」です。きっと昨年は「粒餡」でお作りになっていたので今年は変えられたのでしょう。
先月ご紹介した『みかん』がセットに入っていて嬉しいかぎり。今月は思いきって少し余分に剥いてみました。
全部を剥く根気がなかったので2ヵ所のみ。それでもドキドキしました。
今月は午後に訪れたのですが、単品商品もいくつか店頭に並んでいました。愛らしい『春告鳥』もあり心惹かれましたが我慢、我慢。きっと来月あたりの季節の上生菓子セットに入ることでしょう。それまでのお楽しみに✨
…調べたところ昨年は1月のセットに入っていました。もし時期が過ぎてしまったのなら、黄色に染めた『水鳥』もいいなぁと思っています。
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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