こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
毎月購入している《和の菓さんのう》季節の上生菓子セット。今月はそれにプラスして単品の『みかん』を買い求めました。昨年もこの時期に販売されていたのですが、惜しくも売り切れで購入できず…今年は二の舞にならないようにしっかり事前注文をいたしました。昨年はたしか事前注文行ってなかったような…注文できると確実に買えるのでありがたいですね。
今月のセットには愛らしい『雪だるま』も入っていたので嬉しいかぎりです。
『みかん』練りきり製 こし餡
『みかん』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格:1個600円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
果物を模した和菓子は珍しいものではないけれど、ここまでの精巧さと遊び心があるものは他に類を見ないのでは?チラッと皮を捲ったさまがより「みかん」たらしめる所以ではないでしょうか。
う~ん、アップで見ても「みかん」だ。みかんを剥いたときに付いている白いスジが見事に再現されていますね。これ、ほかの部分も試しに捲ってみたら同じように白いスジが表れました。た、楽しい💓
では、この白いスジはどのように作られているのでしょうか?ちょっぴり残念ですが、半分に割ってみると…
こし餡を赤支子(あかくちなし)色の練りきりで包餡し、みかんの房になるように木ベラで線を入れています。その上に片栗粉をまぶす。これが白いスジの正体です。さらに白、一番外側を支子色(くちなしいろ)の練りきり製で包餡しています。ものすごく手間暇かかった逸品ですね✨白いスジは片栗粉なので、時間が経つと餡の水分で消えてしまうとのこと。その場合、おうちで片栗粉を軽くまぶせば白いスジを作ることは出来るそうです…上手くいくかは別として。
見た目は「みかん」そのもの、食べてみるとあっさりとした餡の風味でみかんの存在は影も形もありません。面白いですね。予定では来年1月の季節の上生菓子セットに入るそうなので、ご興味がある方はぜひ召し上がってみてくださいね。
今月の季節の上生菓子セット内容
左上から時計回りに
『千両』練りきり製つぶ餡
『柚子の香』薯蕷製 柚子餡
『雪だるま』練りきり製 フランボワーズ餡
『芝の雪』黒糖きんとん製 道明寺芯
『寒椿』練りきり製 小豆こし餡
『雪中花』大納言鹿の子製
1箱6個入り 3,100円
『雪だるま』と『みかん』を共演させてみました。並べてみると如何に『雪だるま』が小さいかが見てとれますね。こんなに小さいのに目や口、ほっぺが丁寧に作られていて愛らしいことこの上なし!
食べた感想はこちらの記事をご覧ください⏬
『千両』(写真右)を見たときにデジャブを感じたのですが、2021年11月に購入した『紫式部』に意匠が似ていたからなんですね。
『紫式部』(写真左)は、葉を模した練りきりの上にちょんちょんと紫の粒が置かれています。まるで目が描かれているかのようで、コミカルさを生んでいますね。
『千両』は花の少ない冬に美しい果実をつけるため、正月飾りとして切枝が使われます。赤く美しい実が連なっているのを目にしたことがある方も多いでしょう。縁起物ですね。葉先が白くなっているのは冬の冷たい空気を表しているからでしょうか。
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
コメント