こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回ご紹介する和菓子は『御題菓』です。お正月の宮中行事【歌会始の儀】にまつわる和菓子になります。
2023年の【歌会始の儀】は1月18日。一般入選者10人のうち、最年少は山梨県北杜市の中学2年・小宮山碧生さん14才、最年長は岡山県井原市の主婦・藤井正子さん73才です。昨年の最年少は高校1年生でしたし、未来ある若者が続々と輩出されるのは喜ばしいことですね。
毎年1月に開かれる、天皇が指定した御題に合わせた和歌を詠み披露する官中行事【歌会始(うたかいはじめ)の儀】。その歌のテーマをもとにして作られる創作和菓子を『御題菓(おだいか)』という。
【歌会始の儀】の終わりに翌年の御題が発表されます。和菓子職人たちは、そのテーマに沿った御菓子を約一年かけて作り上げるのです。今年の御題は「友」。さて、どんな和菓子が出来上がったのかみてみましょう。
御題菓子『友』

『友』《京菓子司 亀広良》
- 1個330円(税込)
- 浮島製&餡村雨製
- 賞味期限:2日間
- 特定原材料等:卵、小麦粉
浮島と餡村雨の二層からなる御題菓子『友』。浮島には大小の人々が手を繋ぐさまの焼印が押されています。「友」の御題に真っ向勝負で挑んだ一品です。
御題から連想して別の菓銘をつける和菓子屋さんもあります。
- 両口屋是清:『古琴之友』
- 鈴懸:『遥風(はるかぜ)』
- 虎屋『野に歩む』
注釈がなかったので想像するしかありませんが、大きさの違う人々が手を繋いでいるのがポイントなのかもしれませんね。あたたかな淡黄色の光のもと、繋がれた手と手。脳内にゆずの「友~旅立ちの時(※)」が流れ出しました。最後のフレーズ、♪同じ空の下 どこかで僕たちは いつも繋がっている♪がいいんですよねー。※元々は2011年3月11日に発生した東日本大震災の後にツアーをまわるすべてのスタッフに向けて書いた曲
【歌会始の儀】御題一覧
- 令和4年【窓】
- 令和3年【実】
- 令和2年【望】
- 平成31年【光】
- 平成30年【語】
- 平成29年【野】
- 平成28年【人】
- 平成27年【本】
- 平成26年【静】
- 平成25年【立】
- 平成24年【岸】
令和4年【窓】をテーマとした和菓子はこちらからご覧ください⏬
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子司 亀広良》
- 住所:名古屋市西区上名古屋1-9-26
- アクセス:地下鉄名城線「名城公園」駅1番出口徒歩8分
- 電話番号:052-531-3494
- 定休日:水・第2,4火
- 営業時間:9:00〜18:00
- インスタグラム
「浮島」って何だろう?と思われた方はこちらをご覧ください⏬
ちなみに《千本玉壽軒》さんの迎春和菓子セットにも御題菓と思われるものがありましたので、ご参考までに⏬
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