こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
週末はとうとう平野部でも雪舞う日となりました。地面をうっすらと覆う雪が朝日を浴びてキラキラ光るさまは何とも美しかったですね。目映いばかりの銀世界も触れたら溶けてしまうような細雪も、美しい雪は古来より人々の心を虜にしたようです。生涯1,700余りの句を詠んだと云われる江戸時代に活躍した女流俳人·加賀千代女も「雪」を題材に歌を詠んでいます。いくつかご紹介いたしましょう。
美しい句にふれたところで「雪」をモチーフとした和菓子をご堪能くださいませ。
『ゆき餅』道明寺餅製 小豆こし餡
『ゆき餅』《御粽司 川端道喜》 ▪︎販売価格:1箱5個入り 3,402円(税込) ▪︎賞味期限:当日中 ▪︎原材料名:こしあん(国内製造)、道明寺粉、砂糖、氷餅 ▪︎特定原材料等:なし ▪︎栄養成分表示:1個60gあたり 166kcal
道明寺餅でこし餡を包み、外側に砕いた氷餅をまぶしてうっすらと雪化粧した大地に見立てた一品です。『ゆき餅』は冬の定番和菓子ですが、真っ白な薯蕷きんとん製のものや《川端道喜》さんのような道明寺製のものがあり、同じ菓銘でも雪景色が違って見えるのが趣深いところ。道明寺製のものの方がより儚げで、雪の降り始めの時期に似つかわしい印象です。
氷餅とは 餅を水に浸して凍らせたものを寒風に晒して乾燥させたもの。 細かく砕いて上生菓子のトッピングに使うと、キラキラした質感を醸し出せる。 |
シンプルで心が洗われるような意匠。12月13日の【煤払い】には『袴腰』という餅菓子が販売されますが、その後作られる『ゆき餅』はまるで背筋がすっと伸びる清らかさに満ちています。家の中も清められ、心身ともに新年をお迎えする心構えが出来ましたという風情でしょうか。
中はなめらかな小豆こし餡。道明寺の仄かな甘みがやわらかに口に広がり、上質な餡とともに口の中でするりと溶けていきます。
⏫《千本玉壽軒》さんの繊細な薯蕷きんとん製「雪餅きんとん」はこちらからご覧になれます。お正月バージョンで『春光』と銘づけられています。
今回ご紹介した和菓子店舗
《御粽司 川端道喜》
住 所 アクセス | 〒606-0847 京都府京都市左京区下鴨南野々神町2-12 地下鉄烏丸線 北山駅から424m ・地下鉄「北山駅」より徒歩2分 ・地下鉄「松ケ崎駅」より徒歩7分 ・JR京都駅・四条河原町から市バス(4号系統)「野々神町」停留所下車し、徒歩すぐ |
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電話番号 | 075-781-8117 |
営業時間 | 9:30~17:30 ※完全予約制 |
休業日 | 水曜日(※8月は全休) |
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