【立秋】おすすめ和菓子『金魚鉢』『うたかた』《和の菓さんのう》

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

8月8日より二十四節気【立秋】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書

毎日暑い日が続き「秋!?ウソでしょ」と思わないでもないですが、少しずつ朝夕の風にふと秋の気配が感じられるようになってきました。時候の挨拶も【立秋】から「残暑見舞い」に替わります。

【立秋】の七十二候
  • 初候:「涼風至(すすかぜいたる)」
  • 次候:「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」
  • 末候:「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

今回は秋の気配をほんのり感じつつ、夏の名残を楽しめる和菓子をご用意いたしました。どうぞお楽しみください。

『金魚鉢』すだち風味錦玉製

『金魚鉢』《和の菓さんのう》

  • 賞味期限:2日間
  • 原材料名:砂糖、水飴、大納言小豆、寒天、スダチ/食用色素
  • 特定原材料等:なし

スダチ風味の錦玉羹のなかを涼しげに泳ぐ金魚。錦玉羹の上部にだけ浅葱色あさぎいろが差し込まれているのに、写真に収めると全体が「水」そのものの印象になっているのが面白いところ。光の加減のマジックですね。

見本の『金魚鉢』の中を泳ぐ金魚は紅白の斑模様でしたが、こちらは赤一色。一見、葉っぱと同じく型抜きに見えますが、実は練りきり製で出来ています。

葉っぱが型抜きだったので、同じ(手法)でないほうがいいと思って…

とのこと。型抜きでも同じ景色になるだろうに職人ならではのこだわりを感じさせます。

⏫別のアングからも撮ってみました金魚』の丸みを出すために寄せられた錦玉羹が向かい側に影となって、まるで水槽に漂う藻のような様相となっています。

スダチの柔らかな酸味と錦玉羹のプリッとした食感が相性抜群な一品です。他の柑橘類に比べ強い爽快感にならないスダチは、秋の気配を感じる時季にぴったりな素材と云えるでしょう。

『うたかた』ほうじ茶みぞれ羹 大納言鹿の子製

『うたかた』《和の菓さんのう》

  • 賞味期限:2日間
  • 原材料名:砂糖、大納言小豆、道明寺、寒天、ほうじ茶、小麦粉、餅米/トレハロース
  • 特定原材料等:小麦粉

ほうじ茶羹を水紋で型抜き銀箔を散らすことで、水面に浮かぶ泡を表現した『うたかた』。中の黒(大納言鹿の子豆)が透明感のある茶(ほうじ茶)から仄かに見えることで、密やかに秋の訪れが来ていることを知らせているかのようです。夏の名残を惜しむ意匠となっていますね。

ほうじ茶錦玉羹に道明寺を混ぜ込んでみぞれ状に仕上げることで、食感にアクセントが生まれています。ほうじ茶の香ばしさを味わっていると、中からどっしりとした大納言小豆が絶妙な甘さを運んでくれる贅沢な一品です。

今月の季節の上生菓子セット内容

左上から時計回りに

  • 『向日葵』きんとん製 小豆つぶ餡
  • 『宵花火』練りきり製 小豆こし餡
  • 『金魚鉢』すだち風味錦玉製
  • 『うたかた』ほうじ茶みぞれ羹 大納言鹿の子製
  • 『桔梗』本葛製 白餡
  • 『青瓢』ういろう製 白餡

1箱6個入り 3,200円(税込)

今回ご紹介した和菓子職人

フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》

製造者フリーランス和菓子職人 三納寛之
住 所岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102
電話番号090-3834-3444
定期販売日・場所名古屋星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 
岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日
インスタグラムで予約可

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