こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日6月30日は【夏越の祓(なごしのはらえ)】といい、半年分の心身の穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する日になります。

私はこの日を目処に、生活のリズムを見直したり、資産の棚卸しをしてみたりしています。
若干、睡眠不足気味かなぁ…ほっとくと秋頃に眩暈したり、ひどい便秘になったりするので注意が必要ですね。
今回は【夏越の祓(なごしのはらえ)】に食べられる和菓子『みなづき』をご紹介したいと思います。
【夏越の祓(なごしのはらえ)】とは
古来より1年を2つに分け、6月と12月の晦日に心身の穢れを祓い清める【大祓】の神事を行ってきました。【大祓】は、大宝元年(701年)に発令された「大宝律令」により、正式な宮中行事として定められたという史実が残っています。12月の晦日の「年越しの祓」に対し、6月の晦日を「夏越の祓」といいます。
伝統儀式《茅の輪(ちのわ)くぐり》
【夏越の祓】では、《茅の輪くぐり》という儀式を行う神社もあります。神社の参道や鳥居の下の結界内に建てた茅(ちがや)で編んだ直径数 m 程の輪をくぐり、半年間に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願します。
《茅の輪くぐりの手順》
- 茅の輪の前に立ち、ご本殿に向かって一礼。
- 1周目:正面で一礼。左足から茅の輪をくぐり、輪の左側を回り正面に戻る。
- 2周目:正面で一礼し、次は右足から茅の輪をくぐり、輪の右側を回り正面に戻る。
- 3周目:正面で一礼し、左足から茅の輪をくぐり、輪の左側を回り正面に戻る。
- 正面で一礼し、左足で茅の輪をまたぎ、参拝へ。
『みなづき(抹茶)』ういろう製


『みなづき(抹茶)』1個227円 賞味期限2日《仙太郎》
【夏越の祓】に京都では『みなづき』を食べて、厄落としをする習わしがあります。その昔、【賜氷節(しひょうせつ)】に宮中では氷が振るまわれましたが、貴重な氷を庶民が口にすることは叶わず仕舞いでした。そこで氷に見立てた和菓子『みなづき』を生み出し、暑い夏を乗りきろうとしたのです。
参考:賜氷節(しひょうせつ)とおすすめ和菓子『氷室(ひむろ)』
土台の外郎製で氷を表し、上には小豆を散らして魔除けの意としました。《仙太郎》さんの『みなづき』は少し大きめで、ういろうも白、黒糖、抹茶の3種類から選べるので毎年買ってしまう一品です。夏らしく、波千鳥の平茶碗で抹茶を点ててみました。
栗バージョン『水無月』ういろう製


『水無月(栗あずき)』1棹230g540円 賞味期限:7月4日(約10日間)
京都《五建外郎屋》の棹菓子バージョンの『水無月』です。フィルムを剥がすと、4つの三角形に切れ目が入った状態になっています。『水無月』の三角は氷の形を表しているので、ひと工夫がなされているんですね。
《五建外郎屋》は1855年創業の老舗和菓子屋さんで、京都でういろうといえば、ここ。ういろう製を「谷川製」と表記することがありますが、これは初代谷川重三氏の名から由来しています。
ひとくちメモ

- 甘めのむっちりしたクリーム色のういろう。上に乗っている小豆は柔らかめ、栗はやや固め。
- 角切りされた栗の食感がアクセントになっている。
- 小豆に少し塩が効かせてあるので、後味はスッキリしている。
今回ご紹介した和菓子店舗
《仙太郎》


JR名古屋高島屋B1F
《五建外郎屋》


住所:京都市東山区五条橋2丁目18番
京阪五条駅より徒歩3分
電話番号:075-561-6101
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