秋の季語と和菓子『鹿の子もち』《川口屋》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日10月29日より二十四節気【霜降】の次候霎時施こさめときどきふるに入りました。ぱらぱらと通り雨のように雨が降りはじめる頃です。先日も夕方、子どもと帰り道にぱらぱらとした通り雨にみまわれ、雨の冷たさに季節の移ろいを感じたところです。

今回は俳句の季語で秋の終わりを感じつつ、おいしい和菓子をいただくことにいたしましょう。

秋の季語の区分

『鹿の子もち』練り餅製 林檎·栗入り小豆つぶ餡

『鹿の子もち』《川口屋》

  • 販売価格:1個340円(税込)
  • 販売期間:10月24日(火)~10月31日(火)
  • 賞味期限:2日間
  • 特定原材料等:りんご

『鹿の子もち』は、毎年10月ごろ古都奈良の春日大社で行われる神鹿の角を切る伝統行事に準えて作られた和菓子です。「鹿の角切り」は秋に発情期をむかえた牡鹿の角は危険ということで、江戸時代から今日まで約350年にわたり鹿と奈良の人々との共生の中で受け継がれています。

「鹿の子」といえば「鹿の子斑かのこまだら(鹿の背の白い斑紋)」に見立て甘く煮た豆を餡玉につけた御菓子を思い浮かべますが『鹿の子もち』は鹿そのものを表しています。生まれて一年半未満の雄鹿には角はなく、二歳で角がはえてきます。角切りをされた鹿はまるで子鹿のような姿になってしまう…そう思うと少し哀愁を感じる和菓子ですね。

ここで小林一茶の句をご紹介いたします。

いかがでしょうか。若草山に響くもの哀しい鹿の声。恋の季節に牝鹿を争って戦うための雄々しい角を切られた牡鹿の哀れさが感じられるのではないでしょうか。ちなみに「鹿」は【三秋】の季語ですが「鹿の角切」は【晩秋】の季語とされています。

中は丹波大納言小豆のつぶ餡。チラリと見えるのは角切り林檎と自家製蜜栗です。コツコツっとあたる食感と林檎の爽やかな酸味が楽しい一品です。

この和菓子、めっちゃおいし~い💓

どうやら丹波大納言小豆のあんこ、子どもに大ウケだったようです。たしかにフワッとした練りもちに風味豊かな丹波大納言小豆はよく合いますね。甘みはやや強めですが後を引かない上質さがあります。

今回ご紹介した和菓子店舗

《川口屋》

住 所 〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3-13-12

・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分
電話052-971-3389
※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。
営業時間9:30~17:30 
休業日日曜日・祝日・第3月曜日

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