おすすめ和菓子『花背』『大極殿』《大極殿本舗》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

今回ご紹介するのは、明治18年に《山城屋》という屋号で創業された《京銘菓 大極殿本舗》さん。看板商品のひとつ「春庭良カステラ」は、明治28年に二代目が本格的なカステラを京都でいち早く扱い、カステラの《山城屋》として名を知らしめた逸品になります。「飽きずに百年召し上がって頂けるお菓子」をコンセプトに、この先百年も美味しい和菓子を作り続ける《大極殿本舗》の銘菓をどうぞお楽しみくださいませ。

『花背』カステラ生地小豆つぶ餡

『花背』《大極殿本舗》

  • 1個195円(税込)
  • 賞味期限:10日間
  • 販売期間:9月中旬~5月中旬頃まで
  • 原材料名:砂糖(国内製造)、小豆、鶏卵、小麦粉、水飴、蜂蜜、味醂、醤油、焼海苔、大豆油/トレハロース
  • 特定原材料等:卵、小麦粉、大豆
  • 栄養成分表示:1個65gあたり 174kcal

背負い花籠に見立てた季節限定商品『花背』。あっさりとした大納言の粒あんを《大極殿本舗》ご自慢のカステラ生地で包んだ一品です。

パッケージを開ける前は黒く透けている部分が大納言小豆の粒なのかなと思っていましたが、正体は焼海苔。何故そこに焼海苔?もしかしたら「背負い花籠」の肩紐の見立てなのでしょうか?それにしても1本しかないのも変だし…うーん、悩ましいところ。ひょっとして、焼海苔が加わることで仄かな香ばしさがプラスされるのかしら。何れにしても網目からチラリと見える焼海苔は、なかなかユーモラスですね⏬

上下逆さまに盛り付けてしまったのはご愛嬌。花籠らしく立てるとこんな感じ⏬

ほんの少々不揃いの網目に興趣を感じてなりません。『花背』がどのように作られているかというとー

  1. 薄いひしゃくから皮になる生地を熱い鉄板に垂らして『花背』の楕円形の網を一筆書きで描く。
  2. もう一枚皮を小判型に焼く。
  3. 1の網の上に短冊形の海苔を載せ、その上に2の小判型の生地を乗せる。
  4. 3の小判型に餡を入れ、二つ折りにしてできあがり。

これぞ職人技!ムシャムシャ食べたとき、口の中で網の部分がヒラリと広がる感じが堪りませんねー✨いやぁ愉快、愉快。

『大極殿』焼き皮製白こし餡

『大極殿』《大極殿本舗》

  • 1個108円(税込)
  • 賞味期限:約14日間
  • 原材料名:砂糖(国内製造)、手芒豆、小麦粉、卵、水飴、蜂蜜、大豆油/膨張剤
  • 特定原材料等:小麦粉、大豆、卵
  • 栄養成分表示:1個35gあたり 108kcal

平安神宮の本殿の南に位置する建物「大極殿」の屋根瓦をかたどった人気商品『大極殿』。大正時代に誕生した『大極殿』は、平安神宮にも献上されている一品です。戦後再興するときに《山城屋》から《京名菓 大極殿本舗》と屋号を改めたのは、当時から好評を博していた『大極殿』の存在があったからと云われています。

焼き皮製に白こし餡というと、名古屋人は銘菓『なごやん』を思い浮かべますが、ふんわり柔らかな『なごやん』の生地に比べ『大極殿』の表面はカチカチ。これにはちょっとびっくりします。その秘訣は、製法にあり。『大極殿』はたっぷりの卵と小麦粉を練った柔らかい生地で白餡を包んで焼きます。卵は焼くと水分が飛ぶので、いい塩梅に表面がパリッとするのです。

当時は、日持ちのしない蒸し饅頭が一般的な時代でした。そこに登場したのが風味がよく、キャッチーな意匠の『大極殿』。大極殿さん、大極殿さんと人々に親しまれ人気を博したのも頷けますね。安価なのも手に取りやすい一因と云えるでしょう。

⏫焼き皮の三方には「大」「極」「殿」の刻印が入っています。触った感じはしっかりと固いのですが、食べるとサクッ、ホロホロとほどけ、白餡と馴染んでいきます。何でもないときに気負いなく食べられちゃう、ほっこりする味わいです。

今回ご紹介した和菓子店舗

《京銘菓 大極殿本舗》

  • 住所:京都市中京区高倉通四条上ル帯屋町590
  • 電話番号:075-221-3323
  • FAX番号:075-221-3324
  • 営業時間
    • 販売:9:30~18:00
    • 喫茶:10:00~17:00
  • 定休日:水曜日

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