こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
先月は忙しくて《和の菓さんのう》さんの和菓子を買いに行けなくて寂しい思いをしたものです(何せ月2日しか名古屋で販売されないので…)。今月は予定を繰り合わせ、何とか星ヶ丘まで行ってきました。栗きんとんを使った和菓子が多くて嬉しかったですねー✨そうお伝えすると
和菓子工場勤務のときは1日300kg 栗の実をほじっていたんですが…今は一人でやっているので10kgもやると手が疲れちゃいますね
とのこと。おいしい栗きんとんは和菓子職人さんの培われた技術によるもの。自然の恵みとおいしいものを提供してくださる和菓子職人に敬意を表していただくことにいたしましょう。
『山づと』こなし製 栗きんとん
『山づと』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:砂糖、小豆、栗、小麦粉、けしの実
▪︎特定原材料等:小麦粉
『山づと』とは「山からの贈り物」という意味があります。「栗」を素材に使った和菓子はまさに稔りの喜びに満ちた一品と云えるでしょう。
黄枯茶(色)に染められたこなしで栗きんとんを包み込み、けしの実を散らして仕上げました。「栗」と見紛うばかりの意匠ですね。栗皮の曲線が見事に表現されていて目がくぎ付けになってしまいました。なめらかな表面、絶妙な曲線が人の手によって為されたものだと思うとその技量に感服してしまいます。
⏫中は栗きんとん。「栗」そのものを割ったときの実のさまに見えますね。こなしのむっちり感にあっさりとした栗の甘みが馴染んでいます。
『栗ぷる~ん』葛製 栗きんとん
『栗ぷるーん』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格:1個300円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
「ぷる~ん」という菓銘どおりのプルプルした葛に包まれた栗きんとん。薄藤(色)に染められた葛生地に仄かに透けてみえる栗きんとんの蒸栗色が何とも雅やか。つるりとした口当たりに仕上がっているので、栗きんとんのボソボソ感が苦手という方にもおすすめです
⏫栗の粒がやや残る栗きんとん。つるりとした葛生地との食感の違いが楽しめます。
『栗雫』栗きんとん羊羹製 栗甘露煮入り
『栗雫』《和の菓さんのう》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎原材料名:栗、砂糖、寒天
▪︎特定原材料等:なし
最後は毎年楽しみにしている『栗雫』。栗きんとん×羊羹と大変な手間隙かかった一品です。数年前、三納さんにお伺いしたところ
栗きんとんで絞って形にすればいいのに、そこから更に羊羹に仕立てているんです
とのこと。きゅっと絞られた形も栗きんとんにはない硬質な印象で面白味を生んでいます。『山づと』も『栗ぷる~ん』も中をほっくりした栗きんとんとしているのに対して『栗雫』は全体が栗きんとん。栗そのものの味わいが口に入れたとたんに広がります。羊羹と合わせることで、よりなめらかな口当たりになっていますね。子どもは3つの中で『栗雫』が一番お気に召したもよう。半分こした母の分も隙あらば食べようと狙っていました(笑)
⏫中は贅沢にも栗の甘露煮入り。栗の甘露煮の断面が、まるでニッコリと笑みを浮かべているかの表情に見えてきました。
今月の季節の上生菓子セット内容
左上から時計回りに
▪︎『銀杏』きんとん製 道明寺芯
▪︎『秋桜』練りきり製 小豆こし餡
▪︎『山づと』こなし製 栗きんとん
▪︎『初紅葉』練りきり製 小豆つぶ餡
▪︎『栗雫』栗きんとん羊羹製 栗甘露煮入り
▪︎『林檎』ういろう製 りんご餡
1箱6個入り 2,950円(税込)
秋景色を彩る『銀杏』と『初紅葉』。きんとんの上をイチョウがはらはらと舞っていますね。そういえば数年前子どもの宿題で「秋を探してChromebookで撮影する」というものがありました。10月はイチョウも青さを残していて「秋探し」が難航したものです。
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売日・場所 | 名古屋星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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