夏になると食べたくなる和菓子『葛焼』《花桔梗》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

京都の夏といえば、八坂神社の【祇園祭】。平安京から1000年以上も続く歴史ある神事で、今年は山鉾巡行神輿渡御が、3年ぶりに執り行われるそうですよ。一度はこの目で見てみたいと思うものの、なかなか叶わず…昨年は山鉾巡行に思いを馳せながら、《御室和菓子いと達》の『包み餅~祇園祭特別バージョン』をいただいたものです。

参考:おすすめ和菓子『包み餅』祇園祭バージョン《御室和菓子いと達》

今年はシンプルに、夏の和菓子の定番、葛を使った和菓子をご紹介したいと思います。

夏の定番『葛焼き』

『葛焼(くずやき)』《花桔梗》

  • 1個340円(税込)
  • 葛製小豆こし餡
  • 賞味期限:当日中
  • 特定原材料等:なし
  • 栄養成分表示:98kcal

夏の暑い時期に、ほんの少し冷やして食べるとより美味しい葛製の和菓子。半透明で涼しげなさまが、夏の暑さを和らげてくれるかのようです。

葛を使った夏の定番和菓子に「くずきり」や「葛餅」があります。つるりとした食感と喉ごしの良さがいいんですよねー。

冬に冷たい水仕事で真っ白で美しい葛粉を作り、夏の暑い盛りに鍋でじっくりと煮溶かす。季節を逆行したような作業にて生まれる葛は、滋養もあるので、疲れが溜まりやすい夏にはもってこいの和菓子なんですよ。

葛粉が出来るまで

  1. 冬山で、30~50年育った自生の葛の根を掘り出す。
  2. デンプンを取り出しやすいように、根っこを粉砕。
  3. 根っこの繊維を何度も水に晒して葛デンプンだけを抽出する。
  4. 撹拌・沈殿・水の入れ替えを繰り返し、灰汁の強い粗葛から綺麗な葛にする(10日~2週間)
  5. 表面上の微細な灰汁を取り除き、小さくカットする。
  6. 乾燥室で乾燥させる。

《花桔梗》さんの『葛焼』は、一見「きんつば」かのような様相をしていますが、触ってみるとプルプル。柔らかな弾力が感じられます。葛そのものを焼いただけではなく、中になめらかな小豆こし餡が入っているのも嬉しいところ。なめらか過ぎて、葛と一体化しています。これは、美味しい✨上品な甘さがいいですねー。

おまけ💓涼しげな『清流』もどうぞ

  • 1個370円(税込)
  • 薯蕷きんとん製小豆つぶ餡
  • 賞味期限:当日中
  • 特定原材料等:やまいも
  • 栄養成分表示:112.3kcal

大納言小豆ひと粒に金箔を散らした、華やかな意匠の薯蕷きんとん。透き通るような水の流れが、白と薄花色で巧みに表現されています。

大納言小豆は、清流を泳ぐ魚の見立てなのでしょうか?それとも、水飛沫と太陽でキラキラ光る岩や石なのでしょうか?想像を巡らすのも楽しいですね。

さらりとした甘さの薯蕷きんとんは、夏場でも口当たりよく食べられます。暑くなると、錦玉羹や葛製などあっさりした和菓子が好まれますが、餡をしっかり楽しみたいなら薯蕷きんとんはおすすめです。

参考:和菓子の製法~『薯蕷練切(じょうよねりきり)製』編

今回ご紹介した和菓子店舗

《花桔梗》本店

  • 住所:愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20
  • 電話番号:052-841-1150
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:元旦のみ休業

《花桔梗》JR名古屋タカシマヤ店

  • 住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下1階
  • 電話番号:052-566-3645

※定休日、営業時間は百貨店に準じます

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