こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
わが家は夕食のデザートに果物をよく食べます(無いときは常備しているドライフルーツを食べるほどです)。今は通年売っているものもありますが、旬の時期しかないものは自然の恵みをより深く感じられます。今年も、この季節が巡って来たんだなぁ…と。
今回は、旬の果物『枇杷』をモチーフとした和菓子をご紹介したいと思います。枇杷の語源は、葉や実の形が楽器の琵琶に似ているからといわれているんですよ。
『枇杷』ういろう製


『枇杷』賞味期限2日《和の菓さんのう6月の上生菓子セット》
本物と見紛うほどの『枇杷(ビワ)』を意匠とした一品です。全体を覆っている薄い産毛も見事に表現されていますね。
茶席に出される上生菓子は、本来そのままの形を意匠としないことが良しとされているのですが…《和の菓さんのう》こと三納寛之さんは、ご自身の信条で季節の意匠をかたどったもの、分かりやすいデザインのものと双方取り揃えた季節の上生菓子セットを用意されています。

(茶席などで嗜まれる上生菓子だけでなく)一般のかたに響くようなデザインで、喜んでもらおうという気持ちでやっています。
4/9放送《所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ》でのコメント
一部の人に愛される和菓子ではなく、色んな世代の人に親しまれる和菓子作りを心掛けている方なんですね。
ひとくちメモ

- もっちりした黄橙色のういろう。あっさりとした味わい。
- 中は白餡。さらっとした上品な甘さ。
- 黒いヘタ(?)の部分は崩した小豆で出来ている。これがあることにより枇杷らしく見える。

別の角度から撮影したもの。こちらの方が、黒い部分の様子が鮮明ですね。今にも皮を剥けそうな風情です。
6月の《和の菓さんのう》季節の和菓子セット内容

左上から時計回りに
- 『青楓』大納言鹿の子製求肥芯
- 『撫子』練りきり製小豆こし餡
- 『雨上がり』羽二重餅製小豆つぶ餡
- 『紫陽花きんとん』きんとん製道明寺芯
- 『枇杷』ういろう製白餡
- 『手鞠花』マスカット錦玉製白餡
《和の菓さんのう》さんは、フリーランスの和菓子職人です。詳しくは、和菓子もフリーランスの時代へ
今回ご紹介したフリーランス和菓子職人
《和の菓さんのう》

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