源氏物語第26帖【常夏】と撫子の和菓子

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

草花に疎いので、花の季節や由来を和菓子を通して知ることが多いです。最近店頭でよく見かける『撫子(なでしこ)』の和菓子。秋の花ではなかったかしら?と怪訝に思っていたところ、6月~10月と花のシーズンが長い多年草なんだと知りました。万葉集で山上憶良が秋の七草のひとつとして詠まれているので“秋”の印象が強くなっていたようです。季語では【初秋】ですしね。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花

『万葉集』山上憶良
ちなみに『朝貌(あさがお)の花』は、アサガオではなく桔梗を表しているといわれています。

今回は、『撫子』にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。

『撫子』練り切り製小豆こし餡

『撫子』《和の菓さんのう》
▪︎6月の季節の上生菓子セットより
▪︎賞味期限:製造日より2日間

はんなりとした撫子色に、型押しされた繊細な細工の花びら。『撫子』の特徴とされる花びらの深い切れ込みが型押しで表現され、凛とした風情を醸し出しています。透明感のある葉もいいですね。

ひとくちメモ

◇黒文字を入れると、包み暈しで隠れていた濃いピンク色の餡が表れる。
◇さらりとした練りきり餡。
◇葉っぱは羊羹製。食感のアクセントになっている。

『河原撫子(かわらなでしこ)』薯蕷製

『河原撫子』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個335円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間

薯蕷饅頭に切り込みを入れ、5枚の特徴的な花びらを表現した一品です。薯蕷饅頭のふんわり感が、『河原撫子』の可憐な印象を演出しています。

練り切り製などは細工がしやすい素材ですが、薯蕷製に繊細な切り込みを入れるのは高度な技術がいるのではと感じ入りました。

ひとくちメモ

◇フワッと優しい甘さの薯蕷饅頭。
◇口に入れると仄かに甘やかな香りが鼻孔をくすぐる。薯蕷饅頭に使っている山の芋の香りかしら?香りまでおいしい!
◇中はこし餡。薯蕷の皮とよく馴染む上品な甘さ。

⏬別の角度からも撮ってみたよ。

源氏物語絵巻26帖【常夏】と撫子

【常夏】は、源氏物語絵巻54帖のうち玉鬘10帖(22~31帖)と呼ばれる話の中盤にあたります。撫子の別名を「常夏」といい、帖名は話のなかで源氏が詠んだ句から由来しています。

夕顔の忘れ形見「玉鬘」を引き取り(父は頭中将)養父として後ろ楯になった源氏。美しい玉鬘に熱心に求婚する公達、ついに源氏までも懸想し始めます。

実父にいつになったら会えるのかと気を揉む玉鬘に《撫子の常変わらぬ美しさを見れば、元の垣根(頭中将のこと)の人は尋ねて来てくれますよ》と。

徳川美術館では、昨年『源氏物語絵巻』を本来の巻子装に戻し、それを記念しての全巻特別公開がこの秋に開催されます。一度は観てみたいので、ぜひ足を運びたいものですね。

徳川美術館ホームページ

会期2021年11月13日~12月12日
開館時間10:00~17:00(入館時間16:30)
観覧料一般1400円 高大生700円小中学生500円※毎週土曜日は小中高校生入館無料
休館日月曜日

今回ご紹介した和菓子店舗、和菓子職人

《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人

製造者フリーランス和菓子職人 三納寛之
住 所岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102
電話番号090-3834-3444
定期販売
日·場所
◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階  
毎月第2火曜日・第3日曜日 
◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 
毎月第4水曜日
インスタグラムで予約可

《両口屋是清》八事店

住所468-0061
愛知県名古屋市天白区八事天道302 GoogleMap
・地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分
・駐車場:6台有り
電話052-834-6161
営業時間販売:9:00 〜 18:00
喫茶:11:00~17:30(L.O.17:00)
※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで
休業日毎週水曜日

コメント

タイトルとURLをコピーしました