こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
和菓子好きな私ですが、フルーツ大福(クリームベース)は如何なものかと、今まで懐疑的だったんですよね。餡ベースのいちご大福は、酸味と甘みが程よく溶け合って美味しいなぁとは思いますが…クリーム大福は、ちょっとなぁと。
ところが、《菓実の福 仁々木》さんのクリーム大福があまりにも目をひく陳列棚だったので、物は試しに買ってみることにしました。

球体が所狭しと並んでいるさまは、何だかキュートでした💓
『大人のくりの福』渋皮栗入り


『大人のくりの福』1個411円 賞味期限2日《菓実の福 仁々木》
ブランデー漬けされた大粒の渋皮栗が堪能できるクリーム大福です。「大人の~」とありましたが、気付かず半分こして子どもも一緒に食べてしまいました(アルコール分0.3%)。

ふわふわの甘いクリームと栗がおいしかったよー
半分に綺麗に切るのは至難の技ですが(一説にはタコ糸を使って縛るように切るといいらしい)、何とか崩れないように半分に出来ました。

中は、こんな感じです。渋皮栗を白餡とクリームの二層で包み込んでいます。餅も持ちあげたら、くたっとなる程の柔らかさです。大福餅の大きさが伝わりにくいので、銘々皿を変えて撮ってみると

これなら、まんまるな形や少し大きめな様子が伝わるでしょうか。ホイップクリームで包むことで、大福餅のフワッとした空気感を生み出しているのかもしれませんね。

『大人のくりの福』を包んでいるフィルムには【玉鬘】の文字がありました。別名?一体どんな意味が込められているのでしょう。ちなみに『みかんの福』には【匂宮】とあったので、源氏物語の登場人物を表しているとは思うのですが…商品名を考えられた方がどんな思いで名付けられたか、一度聞いてみたいものです。
ひとくちメモ

- 薄い柔らかな餅製の皮で中のクリームや餡、渋皮栗を優しく包み込んでいる。
- 中は、渋皮栗をホイップクリームで、それを更に白餡で包む二重構造。
- 白餡はあっさりと、クリームは濃厚に、うまく溶け合って上品な甘さを演出している。
- アルコールはさほど感じられない。洋酒の香りが苦手な方でもきっと大丈夫では?
フルーツ大福専門店《菓実の福》


『ぶどう三昧の福』がおいしそう!今度はこれ、食べてみた~い✨
「むしやしない」という言葉をご存じですか?これは、小腹が減ったときに甘味やちょっとした食事で空腹をしのぐことを指す京都の方言です。知らなかったー!ぐぅぐぅ催促するお腹の虫をおいしいもので満たすのですね。語感がちょっと面白い、どんなふうに言われるか一度聞いてみたいものです。
《仁々木》さんは、そんな“むしおさえ”になるような親しみやすい御菓子を取り揃えている和菓子屋さんで、フルーツ大福の《菓実の福》シリーズもその一つになります。他にもチョコレートや乳製品などを素材に、伝統的な京菓子とは一線を画す革新的な和菓子作りをされています。
今回ご紹介した和菓子店舗

《京都祇園仁々木本店》

京都府京都市東山区祇園町北側347-115 楽宴小路内
TEL : 075-541-2120/4727
営業時間 :〈月~土〉10時~26時 〈日祝〉10時~18時
《菓実の福》

JR名古屋高島屋B1F
TEL : 052-566-3732
営業時間 : 10時~20時
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