こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
9月12日、王座戦第2局が神戸市のホテルオークラで行われましたね。永瀬王座が【名誉王座(タイトル5連覇)】となるか、藤井七冠が前人未到の8大タイトル制覇となるか注目の王座戦。第2局は214手で藤井七冠が勝利し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。200手超える大熱戦は互いの玉が相手の敵陣に入る「相入玉」模様にもなったそうですよ。
おやつにも注目が集まるタイトル戦ですが、藤井七冠は「ほうじ茶と栗のロールケーキ」と「アイスティー」を召し上がられたそう。秋らしい風情のある一品ですね。第3局は、9月27日「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われる予定となっています。どんなおやつが出されるか興味津々です。
さて今回は【秋の七草】から「桔梗」をモチーフとした和菓子をご紹介したいと思います。
『桔梗』かるかん製 白小豆こし餡
『桔梗』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個368円(税込)
▪︎販売期間:9月1日(金)~9月15日(金)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個あたり 126kcal
御所染(色)に染めたかるかん製に焼き印を押し、千草にまじって朝露を含んで咲く『桔梗』を表しました。ふんわりしたかるかんがより一層、桔梗の可憐さを演出しています。鼻孔を擽る山芋の香りとやさしい歯触りに癒される一品です。清々しい青紫色の愛らしい星形の花を咲かす「桔梗」は【秋の七草】として万葉集に詠まれています。
【万葉集】山上憶良 秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌(あさがお)の花 ※「朝貌(あさがお)の花」は、アサガオではなく桔梗を表している。 |
また、江戸時代に活躍した女流俳人・加賀千代女は、花開く日が近づくにつれて紙風船のように蕾が大きくなる「桔梗」のさまを
と詠みました。紙風船さながらの蕾がぽんと弾ける…音の心地よさと愛らしさが星型の花弁をもつ「桔梗」に何とぴったりなことでしょう。美しく色づいた花弁が開くのを今か今かと待ちわびているのが伝わる句ですね。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、白小豆、山芋、米粉、還元水飴、手芒豆/着色料 |
中は青丹(色)に染められた白小豆こし餡。上品な甘さがしっとりとしたかるかんによく合います。
今回ご紹介した和菓子店舗
《両口屋是清》八事店
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