子どもと行く日本100名城の旅⑪雲海に浮かぶ天空の城「竹田城」

日本100名城

こんにちは、日本100名城巡りメンバーのきりこです。

本格的な雲海が現れる時期といわれる11月、「竹田城」へ登城しました。雲海が見やすいスポットは「竹田城址」側と「立雲峡」側の2ヶ所で、夜明けから朝の8時頃までが出現しやすいと云われています。

□「竹田城址」側:自分がどんどん雲海に包まれていくさまを体験できる
□「立雲峡」側:「竹田城址」が雲海に包まれる神秘的な情景が見られる

今回は「立雲峡」側を選択。一番近い駐車場は深夜に埋まってしまうとの情報より、前夜から車中泊で準備を整えます(ちなみにAM1:30で8割ほど埋まっていました)。

9月~11月の「雲海」シーズンでも必ずしも見られるわけではなく

①~③の条件が重ならないと見られない自然の神秘なのです。

立雲峡から雲海をまとう「竹田城址」を見よう

さて、日の出に合わせてAM5:45頃登山開始。第一展望台を目指します。ご覧のように一寸先は闇で、懐中電灯は必須アイテムです。AM5時から登山可能となっていますが子連れなので無理せず、少しでも眠って体力温存しました。

足元は水分を含んだ土なので履き慣れた、多少汚れても気にしない程度の靴(スニーカー)がベストでしょう。暗い中の登山は初めてなので思ったよりしんどい…

AM5:54、中腹辺りで「竹田城」のライトアップが行われているのに気がつきました。足場が悪い&登山客が多いのでベストスポットを探せず木で真っ二つの「竹田城」になってしまいました。トホホ

AM6:14第一展望台の上にあるテラス席に到着。すでに席は埋まっていました。第一展望台の方もぎっしり人が詰めかけているのが見てとれます。登山で汗もかいたのでヒートテックを一枚脱ぎ帽子も外して体温調整。温かいお茶を飲みながら、その辺にレジャーシートを敷いて雲海の出現を待ちます。

AM6:32空が白み始めてきました。山の向こうに美しい雲海が連なっている様子が見られます。竹田城へと流れてくるのを今か今かと待ちます。

AM6:41朝日が上り、辺りが明るくなってきました。朝の暖かさを考えると雲海の出現は難しそうだと判断し下山を始めます。残念至極…

登りは真っ暗で気がつかなかった「夫婦檜」を発見!怪我なく登れたことに感謝し、夫婦円満のご利益もいただきます。

第三展望台辺りでの景色。先ほどは雲海出現ばかりに気を取られていましたが、美しく紅葉する山の稜線に感動!登った甲斐がありました。

登山入口まで戻ると豚汁やぜんざいの屋台が賑わっています。雲海の写真もあり、こんなふうに雲の上に聳え立つ竹田城が見られるなんてと感じ入りました。また、いつかリベンジしようかなぁ…

今度は「竹田城址」へ登るため「山城の郷」へと向かいます。通常レストランはAM11:00からなのですが、AM7:00~9:00は登山客のために限定メニューが提供されます。夫は「卵かけご飯·豚汁」子どもは「釜玉うどん」をおいしそうに食べ、束の間の休憩を取りました。

天空の城「竹田城址」へ登ろう

西登山道2.1km (40分)のルートにて「竹田城址」入口を目指します。アスファルトなので断然歩きやすい…と思っていましたが、緩やかな坂道が続くので案外堪えます。

     「日本100名城スタンプ」設置場所    
 □ 竹田城跡料金収受棟(料金所)
 □ 山城の郷
 □ 和田山観光案内所(JR竹田駅)
 □ 情報館 天空の城

「竹田城址」入口の料金所には四季の移ろいに写し出された「竹田城址」の写真が飾ってありました。

さぁ、ここから「竹田城址」へ。

まずは「北千畳」に到着。

「竹田城」の石垣は自然石をほとんど加工せずに積み上げる「野面積み」と呼ばれるもので、石工(いしく)集団「穴太衆(あのうしゅう)」が積んだとされています。一見、ゴロゴロした石を適当に組んだように見える「竹田城」の石垣は、廃城から約400年を経てもほぼ当時のまま残っている歴史的な遺構なのです。

石垣は「野面積み」➡️「打ち込み接ぎ」➡️「切り込み接ぎ」と時代を経るごとに自然から加工へと変化していくのですが「野面積み」が見ていて一番面白い!大きな石の見せ方も興味深いですね✨

続いて「二の丸」へ。

拓けている場所なので皆さんのんびりと景色を眺めたり写真を撮ったりしていました。

「天守」へ到着。眼下に広がるのは「南千畳」です。

「南千畳」の向こうには早朝登った「立雲峡」が見えます。今回は「立雲峡」から雲海出現を待ちましたが、「天守」より「南千畳」を眺めるこのスポットで雲海に包まれると、マチュピチュのような迫力のある絶景を味わうことが出来るそうですよ。

「天守」より「二の丸」方向の眺め。

「南千畳」へと降り立ちます。

幸運のパワースポットと呼ばれるひときわ大きな石「鏡石」らしきものが見られました。

「南千畳」から見える「天守」。

「竹田城址」入口から一通りまわるのにかかる所要時間は小一時間程度といったところでしょうか。桜の季節はさぞや綺麗だろうなぁと思います。雲海に出会えずとも、季節を変えて何度でも来たくなる不思議な魅力がある城址でした。

「竹田城」利用案内

住所兵庫県朝来市和田山町竹田字古城山169番地
電話番号   情報館 天空の城
079-674-2120
開館時間
入城料
□【春】3月1日~5月31日 
8:00~18:00(最終登城17:30)
□【夏】6月1日~8月31日 
6:00~18:00(最終登城17:30)
□【秋·雲海】9月1日~9月22日 
6:00~17:00(最終登城16:30)
 【秋·雲海】9月23日~11月30日 
4:00~17:00(最終登城 16:30)
□【冬】12月1日~翌年1月3日 
10:00~14:00(最終登城13:00)

■大人(高校生以上):500円 中学生以下:無料
休城日1月4日~2月末は冬季閉山のため入城できません
駐車場駐車場については「国史跡 竹田城跡 駐車場マップ」をご覧ください。

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