半夏生(はんげしょう)と『杏餅』《和菓子茶寮ocobo(おこぼ)》

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日7月2日は【夏至】から数えて11日目、雑節の【半夏生(はんげしょう)】にあたります。雑節とは五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称のことを指します。【半夏生】以外にも、節分や彼岸、入梅、八十八夜なども雑節になります。

参考:夏至と蓮根の和菓子『はちす』

今回は、この季節の果物あんずを使った和菓子をご紹介したいと思います。

『杏餅』羽二重餅製

『杏餅(あんずもち)』《和菓子茶寮ocobo》
▪︎販売価格:1個330円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間

蜜漬けした甘酸っぱい杏とつぶ餡を羽二重餅で包んだ一品です。

杏は、うちにドライアプリコットが常備されているくらい好きな果物のひとつ。杏の種子の陰干しを原料とした杏仁豆腐も大好物です。

杏には整腸作用や疲労回復、肺に潤いを与えてくれる効能もあります。胃腸が弱りやすいこの時期に、ぜひとも取りたい食材ですね。

ひとくちメモ

  • ふわっふわの羽二重餅。舌触りが良すぎて、飲み込むのが惜しくなる美味しさ。
  • 中はつぶ餡。やや固めで、粒の食感が楽しめる。
  • とろりとした甘酸っぱい杏とつぶ餡との相乗効果で美味しさアップ!

《七十二候》第30候の【半夏生】とは

七十二候とは、二十四節気をさらに5日ごとに分けた期間のことをいいます。

【夏至】の期間の七十二候は
第28候【乃東(なつかれくさ かるる)】
第29候【菖蒲華(あやめ はな さく)】
第30候【半夏生(はんげしょう)】

関西では【半夏生】に蛸を食べる風習がありますが、ほかの地域も調べてみると

  • 香川県讃岐地方:農作業を終えた人達に「うどん」をふるまう風習から、7月2日を「うどんの日」と制定(香川県製麺事業協同組合)
  • 福井県大野市:江戸時代に藩主が焼き鯖をふるまったことから、【半夏生】に「焼き鯖」を食べる習慣がある。
  • 三重県熊野市周辺:ハンゲという妖怪が出現するという言い伝え。

…etc.共通するのは、【半夏生】までに農作業(田植え)を終えることへの戒め。天から毒気が降るとされ、井戸に蓋をして毒気が入らないようにしたり、この日に採った野菜を食べることを禁じたりしたとの伝承が残っているそうです。

【半夏生】を過ぎると、二十四節気の【小署】に入ります。いよいよ晩夏ですね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《和菓子茶寮ocobo》

住 所 〒464-0831
名古屋市千種区観月町1丁目8番地 ツインビービル1F

□ 名古屋市営地下鉄東山線「覚王山」駅3・4番出口より徒歩1分     
※お車の方は近隣のコインパーキングをご利用ください。
電話052-752-6789
営業時間テイクアウト10:00~17:00
イートイン13:00~17:00(金曜、土曜、日曜、祝日のみ) L.O 16:00 
※営業時間及び営業日の変更が多くなっております。
お休みカレンダー
休業日水曜日  ※イートインは金曜、土曜、日曜、祝日のみの営業

シンプルにおいしい『おこぼ餅』も一緒にお買い求めください✨

『おこぼ餅』の味わいメモは、和菓子の製法~『羽二重餅製』

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