夏至と蓮根の和菓子『はちす』

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日から二十四節気では《夏至》(6月21日~7月6日頃)にあたります。まだまだ梅雨のじめじめ感真っ只中なので、夏という感じでもないのですが、暦の上では「夏に至る」なんですね。

《夏至》とは

《夏至》は《冬至》と真逆で、一年で一番昼が長く、夜が短い日になります(昼が一番長くなるのは夏至の1日目)。梅雨時期で実感がないですが、この日を境に昼の時間が徐々に短くなっていきます。夏の盛りはまだなのに、日が短くなっていくのはちょっと不思議な感覚に陥りますね。

《夏至》期間の七十二候では

  • 第28候【乃東(なつかれくさ かるる)】
  • 第29候【菖蒲華(あやめ はな さく)】
  • 第30候【半夏生(はんげしょう)】

《夏至》は梅雨の時期でもあり、身体にどことなく『湿』が停滞しやすくなります。脾臓や胃腸を含めた消化器官の働きが弱りやすくなるので、それを補う食生活を心掛けたいものです。ハトムギ、トウモロコシ、枝豆等の利尿・利湿作用のある食べ物や消化を助ける紫蘇などもいいですね。関西では【半夏生】にタウリン豊富なタコを食べて、夏バテを防ぐ風習があるそうですよ。

『はちす』蓮根製

『はちす』1個335円 賞味期限2日《美濃忠》

蓮根生地なんて初めて食べる、どんな食感なんだろうと興味をそそられて購入した一品です。蓮根には、タンニンによる消炎・収れん作用(胃腸の粘膜の保護)、カリウムによる利尿作用があります。夏バテ防止にも良さそうな素材ですね。

『はちす』とは、蓮の茎が蜂の巣のように穴が開いていることから名付けられた別名です。蓮根生地に描かれた模様は『はちす』ですが、パッと見たときは猫の肉球かと思いくぎ付けでした。思い込みって、面白いものですね。

ひとくちメモ

  • ぷにんとした蓮根生地の餅。食感としては、葛製に近いかも。
  • ふんわりと蓮根の風味が口の中に広がる。
  • 中は、なめらかな小豆こし餡。蓮根生地との馴染みがよく、あっさりとした甘さ。

別の角度から撮影。落ち着いた白茶色が趣深い。

今回ご紹介した和菓子店舗

《美濃忠》

JR名古屋高島屋B1F

《美濃忠本店》

住所:名古屋市中区丸ノ内1-5-31

電話番号:052-231-3904

営業時間:9:00~18:00

年中無休(元日を除く)

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