こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
週末から急にぽかぽか陽気になりましたねー。冬用のコートをしまい、慌ててスプリングコートを出しましたよ。桜の開花時期も愛知では3月23日と発表され、いよいよ春真っ盛り。…私の花粉症も真っ盛りな状況となってきました。トホホ…
今回は春の情景にふさわしい和菓子をご用意いたしました。どうぞご覧くださいませ。
『春の野』
『春の野』
- 1個378円
- きんとん製つぶ餡
- 賞味期限2日
色鮮やかな黄色のきんとん製の一品です。『春の野』という菓銘は、長閑でうららかな春の野山をイメージしたものでしょうか。草木が芽吹き、日に日に緑に染まってゆく野山が見てとれます。
山部赤人の有名な歌にも「春の野【三春】」は登場するんですよ。
春の野に すみれ摘みにと 来し我ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける
《万葉集》より
春の野に菫を摘みにきた私だが、その野に心惹かれ、つい一晩を明かしてしまったのだなぁ
「春の野」を恋のうたとして詠むと…
とたんに、牧歌的な「春の野」の情景が一転して艷めきましたね。
ひとくちメモ
- きんとんがほんとに柔らか。銘々皿に移すときも慎重にしないと崩れてしまうほど。繊細で舌触りもなめらか。濃厚でふくよかな甘みが楽しめる。
- 中はつぶ餡。しっかりとつぶつぶ感が残っている。
『宴(うたげ)』
『宴』
- 1個378円
- こなし製うぐいす餡
- 賞味期限2日
- 特定原材料等:小麦粉、やまいも
若緑色のうぐいす餡が見え隠れするこなし製の『宴』。麗しい春を表現した一品です。春の「宴(うたげ)」と聞くと、お花見など人々が桜を愛でる宴会が思い浮かぶと思います。が、草木が一斉に色とりどりの花を咲かす華やかさを、自然界の「宴」が始まったと捉えても面白いのではないでしょうか。
中紅花(なかくれない)と白のツートンカラーのこなしには、愛らしい桜の花びらの押し印がされています。餡の若緑とのコントラストも柔らかで、春の穏やかさにぴったりですね。
割ってみると中の餡の色が分かりやすい。
ひとくちメモ
- やや弾力のあるこなし製。桜の押し印や縦スジの模様がユニークな舌触りを生んでいる。
- 青えんどう豆の素朴な味わいの餡。やさしい甘さで春の瑞々しさを感じられる。
- 時折、青えんどう豆の粒が残っており、食感にアクセントを生んでいる。
- こなしがむっちりとしすぎてないため、とろりとしたうぐいす餡とよく馴染んでいる。
今回ご紹介した和菓子店舗
《万年堂》
住 所 | 〒 464-0064 名古屋市千種区山門町2丁目34番地 □名古屋市営地下鉄 東山線 「覚王山」駅1番出口より徒歩3分 |
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電 話 | 052-753-3311 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
休業日 | 火曜日 ※縁日の21日が火曜日の場合は営業し、翌水曜日が定休日となります |
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