衝撃的な郷土菓子『あくまき』を食べてみたよ

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

みなさんは手に取るのに躊躇する御菓子ってありますか?高級感ただようものや清廉な雰囲気を纏うもの、そして得体の知れないもの…etc.

今回ご紹介する和菓子は得体の知れないもの(笑)に分類される『あくまき』です。「ちまき」とも称される鹿児島県の郷土菓子で【端午の節句】に食べる風習があります。

『あくまき』こぼれ話
関ヶ原の戦いの際、薩摩の島津義弘が保存性が高く腹持ちのする兵糧として作ったのがはじまりだと云われる。西郷隆盛も西南戦争で食べていたとの史実も残っており、これを機に薩摩藩外の宮崎県北部や熊本県にも広く普及した。

『あくまき』餅菓子

『あくまき』《味のくらや》

▪︎販売価格:1本(280g) 481円(税込)
▪︎賞味期限:常温で90日間
▪︎原材料名:餅米(国産)、灰汁
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:100gあたり 303kcal

うわぁ…真空パックを開いた瞬間、思わず声が漏れました。まず、匂いがおかしい。御菓子の匂いと思えない、今まで嗅いだことのない独特な香りがします。まるで染料工場に紛れ込んだかのよう。竹皮を開くとより匂いが強くなりました。美味しそうな鼈甲色ですが匂いが奇妙でなかなか食指が動きません。

この匂いの正体はいったい、何だ?

それでは匂いの正体を探るべく『あくまき』の製法をひもといてみましょう。

『あくまき』の製法

  1. 餅米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁に浸す ※《味のくらや》では宇納間備長炭の灰汁を使用
  2. 1の餅米を孟宗竹もうそうちくの皮で包んで、灰汁水で3時間余り煮込む

匂いの正体は灰汁だったんですね。それにしても「灰汁で煮込む」って発想に、驚きが隠せません。高温多湿で食糧が腐敗しやすい地域ならではの郷土菓子ですね。雑菌の繁殖を抑え長期保存ができる食糧を見出だしたというところでしょうか。

また、(匂いはともかく)灰汁に含まれるアルカリ性物質が餅米の繊維を柔らかくするのでフワフワな餅菓子に仕上がるのも良いところ。では、きな粉をまぶしていただくことにしましょう。

きな粉をまぶすと独特な香りがすっかり香ばしく、美味しそうな匂いに変わりました。食感はぷるんとしていて口当たりもいいですね。少し冷やしてみると「わらび餅」を食べたときの感覚に近いものとなりました。

クセがすごい! と最初は敬遠していましたが、案外味のバリエーションを楽しめる餅菓子なのでは?と考えが変わりました。地元のみなさんはきな粉や黒糖、砂糖醤油などをかけて召し上がるそうです。黒蜜も相性いいかもしれませんね。色々試してみたくなりました。近年では合成保存料・合成添加物を使用していないスローフードとしても注目を集めているそうですよ。

固くなった場合の食べ方
固くなった場合は袋のまま、もしくは竹の皮に包んだまま沸騰しているお湯で10~15分茹でると出来立ての柔らかさに戻ります。お急ぎの場合は、袋に数ヶ所穴を開けてレンジで2~3分加熱してください。

今回ご紹介した和菓子店舗

《味のくらや》宮崎駅前アミュプラザみやざき店

住 所  〒880-0811
宮崎県宮崎市錦町1番 アミュプラザみやざき ひむか きらめき市場
電話番号0985-26-7543
営業時間9:00~20:00
休業日アミュプラザみやざきに準じます

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