こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
秋の味覚といえば皆さんは何を思い浮かべますか?さつま芋、ぶどう、柿、梨、栗、かぼちゃ…etc.次から次へと出てきちゃいますね。そういえば、実家から届いた柿をそのまま置いておいたら、子ども(当時、1歳半)がいつの間にむしゃむしゃと齧りついていたことがあったっけ。皮、固かったろうに、柿の橙色がよっぽど美味しそうに見えたんでしょうねぇ。フフフ。
さて、今回は《和の菓さんのう》さんの9月の上生菓子セットより、秋の味覚を存分に堪能できる上和菓子をご紹介したいと思います。乞うご期待!
『栗雫(くりしずく)』
『栗雫』《和の菓さんのう》
▪︎9月の季節の上生菓子セットより
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
栗きんとん、えっ!羊羹…どういうこと??となった一品です。三納さんにお聞きすると、「栗きんとんで絞って形にすればいいのに、そこから羊羹に仕立てているんです」と、ちょっぴり誇らしげな表情。自慢の一品であることが窺えます。
たしかに栗きんとんにするだけでも大変な手間であろうに、そこからさらに羊羹にとは…しかも中に栗の甘露煮入りと贅沢の極み!子どもに6個中どれが食べたい?と聞いたら、「これ」と間髪いれずに答えるはずですね。(もちろん、私も食べたいので半分こです)
ひとくちメモ
- 栗きんとんにはない、つるりとした食感。
- ふんわりと栗の香りが口の中に広がる。
- 上品な甘さ。
- 栗の甘露煮は、ほろっと崩れるくらいの固さ。甘さもちょうどよい。
『有りの実』ういろう製 梨コンポート入り白餡
『有りの実』《和の菓さんのう》
▪︎9月の季節の上生菓子セットより
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
梨の皮のざらりとした質感までも写しとった外郎製の上生菓子。
『有りの実』とは梨の異称。なしが「無し」に通ずることに基づく忌み言葉の言い換えになります。日本語の表現って面白いなぁ。
昨年もこの時期に販売されていて、今年もあるかなぁと期待していたので、ちょっと嬉しいですね。一昨年の試作品(練りきり製)のときは“姿形だけで味的には普通の練りきり製なので面白味にかける”と、実売予定はないとしていたもの。改良されて本物と見紛うばかりの『有りの実』に出会えたときは、喜びもひとしおでした。
《和の菓さんのう》9月の上生菓子セット内容
左上から時計回りに
▪︎『栗づくし』栗羊羹製
▪︎『まさり草』練りきり製小豆こし餡
▪︎『有りの実』ういろう製梨コンポート入り白餡
▪︎『こぼれ萩』羽二重餅製つぶ餡
▪︎『栗雫』栗きんとん羊羹製栗甘露煮入り
▪︎『白露』きんとん製道明寺芯
『白露』の味わいについては、仲秋の季語と和菓子でご紹介しています。
今回ご紹介したフリーランス和菓子職人
《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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