こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
夏祭りの露店で金魚すくいをしたことがある人は多いのではないでしょうか(今のお子さん達はするのかな?)。なかなか上手に掬えず、露店のおじさんにおまけで金魚をもらって意気揚々と家路に着いたものです。もらった露店の金魚は呆気なく天に召されてしまい、金魚すくいでグイグイされて弱ってたんだなぁと子供心にも影を落としました。ところが、中学の時遊びに行った友人の家には鯉かと見紛うばかりの大きさに成長した金魚がいて…その生命力に絶句しましたねー。
さて、今回はそんな夏の風物詩「金魚」にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。
『金魚』ライチ風味錦玉&淡雪羮《和の菓さんのう》
ふわりと軽やかな食感の淡雪羮に、金魚を浮かべた錦玉の二層からなる一品です。錦玉の透明感がひんやりした水を思わせます。尾びれの華やかさから、丸ものの代表品種「リュウキン」かしら?なんて想像が広がるのも楽しいですね。
こんなふうに角度を変えて撮ってみると、すーいすいと優雅に泳ぐ金魚の姿にも見えてきます。
口に入れたとたん、独特な甘い香りが広がります。ライチって、果物のまま食べると物足りなさを感じるけど、和菓子にするとこんなに香り豊かなんだと新たな発見!とにかく美味しいです。
ひとくちメモ
◇ぷりぷりの錦玉、さらりとした淡雪羮。上品な甘さ。 ◇金魚は羊羮製。滑らかで錦玉や淡雪羮によく馴染んでいる。 ◇錦玉:羊羮は、3/5:2/5のバランス。 ◇真横から撮影。金魚や波紋がどんなふうに浮かんでいるかが分かる。 |
『金魚』和風ぜりぃ
『金魚』《宗家源吉兆庵》
▪︎販売価格:1個292円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約1ヶ月
▪︎販売期間:6月上旬~8月中旬
半円の和風ぜりぃの中に、ゆらゆらゆらりと泳ぐ金魚たち。岡山県産マスカット オブ アレキサンドリアを使った『陸乃宝珠』で広く知られる《宗家源吉兆庵》さんの一品です。
今回はバラで購入しましたが、金魚すくいの袋をイメージしたパッケージ商品もありました。楽しげで目を惹きますね。
ひとくちメモ
◇ぜりぃがプルプルすると、金魚が泳いでみえるデザインになっている。 ◇瑞々しいマスカットのぜりぃ、すっきりとした甘さがよい。 ◇金魚は羊羮製。甘くもなくて、やや固め。マスカットぜりぃが美味しいだけに、少しだけ味気なく思う。 |
『夏めく』薯蕷製
『夏めく』《俵屋吉富》
▪︎販売価格:1個432円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より1日
水色と薄紅色でうっすら色づけされた薯蕷の皮に羊羮製の金魚が泳ぎ、『夏めく』季節を演出しました。《俵屋吉富》の薯蕷饅頭は棒つきデザインなのですが、それがより金魚すくいを思わせるフォルムとなっています。薯蕷の薄紅色は、ひんやりとした夏の水の中を泳ぐ金魚の残像かのように見えますね。
他にも、棒つきデザインの薯蕷饅頭を食べています。食べたひとくちメモは、おすすめ和菓子『風薫る』《俵屋吉富》へ。
今回ご紹介した和菓子店舗、和菓子職人
《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電 話 | 090-3834-3444 |
定 期販売日・場所 | 名古屋星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
《》石川橋店
《宗家源吉兆庵》本店
住 所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座6-9-8 宗家 源吉兆庵 本社ビル THE HOUSE 1F ※2~5階はカフェレストランK.MINAMOTO □ 銀座駅から245m |
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電 話 | 【販売】03-5537-5457 【カフェ】03-6385-8121 |
営業時間 | 【販売】10:00〜20:00 ※土日祝 19:00まで 【カフェ】11:30~20:00(Lo.19:00) ※土日祝 19:00(Lo.18:00まで) |
定休日 | 【カフェ】月曜日 |
《京菓子司 俵屋吉富》本店
住 所 | 〒602-0029 京都市上京区室町通上立売上ル ◇ 駐車場:本店向い お客様駐車場(1台) □ 京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車 徒歩約5分 |
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電 話 FAX | 075-432-2211 075-432-9271 |
営業時間 | 8:00〜16:00 |
定休日 | 毎週 日曜日・水曜日 |
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