こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日12月22日より二十四節気【冬至】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧(※)」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
太陽が一番南の位置まで行って、日照時間の短さが至る(きわまる)頃ですよとの意を示しています。この日を境に少しずつ日が伸び、春へと向かいます。なので、二十四節気では【冬至】を基点として1年が巡る仕組みになっています。
【冬至】には柚子風呂に入ったり、小豆粥・こんにゃく、「ん」のつく食べ物を食べると良いと言われています。
【冬至】の七種~「ん」が2つ付いていて、たくさんの運が呼び込める素材 □「南京 なんきん(かぼちゃ)」 □「蓮根 れんこん」 □「人参 にんじん」 □「銀杏 ぎんなん」 □「金柑 きんかん」 □「寒天 かんてん」 □「饂飩 うんどん(うどん)」 |
今回は「ん」がつく和菓子の素材、寒天を使った美しい上生菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『雪華』吉野羹&黒糖羊羹
『雪華』《和の菓さんのう》 ▪︎販売価格:1個450円(税込) ▪︎賞味期限:製造日より2日間 ▪︎原材料名:砂糖、小豆、水飴、道明寺、卵白、寒天、葛、黒糖/食用色素 ▪︎特定原材料等:卵
清澄な空気を纏う薄水色(うすみずいろ)した吉野羹と黒糖入りの羊羹で作られた『雪華』。二層の間には真っ白な雪のような淡雪羹が挟まっています。シュワッとした口溶けの淡雪羹は、まるで新雪を思わすような儚さと軽やかさが魅力。吉野羹の上に飾られた「雪華模様」も淡雪羹製で仕上げてあります。
「吉野羹」とは 煮詰めた錦玉に葛粉を入れて固めたもので、少し半透明のやさしい感じの仕上がり。 奈良県吉野地方が良質な葛の産地であることに由来。 |
風雅な意匠に、「吉野羹(よしのかん)」「黒糖羊羹(こくとうようかん)」「淡雪羹(あわゆきかん)」と3つも「ん」がつく和菓子は幸せな気分を運んでくれました。
今月の季節の上生菓子セット内容
左上から時計回りに ▪︎『千両』練りきり製 小豆つぶ餡 ▪︎『千代姫』練りきり製 小豆こし餡 ▪︎『雪だるま』練りきり製 フランボワーズ餡 ▪︎『柚子の香』薯蕷製 柚子餡 ▪︎『雪華』吉野羹&黒糖羊羹 ▪︎『芝の雪』黒糖きんとん製 道明寺芯 1箱6個入り 3,100円
昨年食べてその意匠に虜になった『みかん』。今年も単品で販売されていたので購入しました。みかんの皮がペロリと捲れておいしそうな実が見られる遊び心満載の一品です。
出来るだけ剥いてみよう!ということで、そぉっと白いスジを壊さないように全部剥いてみましたよ。みかんなら実だけ食べるのですが、こちらは和菓子。まるごと全部食べられちゃうのが愉快なところですね。
《和の菓さんのう》と過ごす12ヶ月
今年もたくさんの《和の菓さんのう》の和菓子をいただきました。4月と9月は忙しくて定期販売日に行くことが出来ず、寂しい思いをしたものです。
こうして一年間振り返ってみると、季節の風物詩を愛らしい意匠で馴染みやすく仕上げてあるのが見てとれますね。
季節が巡るたびに、昨年食べたあれ、おいしかったけどまたあるかな?と足を運ぶのも楽しみのひとつです。11月.12月はお忙しそうだった三納さん、来年も素敵な和菓子をお待ちしております。
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | • 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 • 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
コメント