【立夏】におすすめの和菓子『青嵐』《俵屋吉富》

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

【立夏】とは二十四節気の第7節目、暦のうえで夏の始まりの時期で、春分と夏至の中間にあたります。5月5日頃~次の節の【小満】(5月20日頃)の前日までが【立夏】になります。

【立夏】の七十二候

  • 初侯:蛙始鳴(かわずはじめてなく)→冬眠から目覚めた蛙が生き生きと鳴き始める頃
  • 次候:蚯蚓出(みみずいずる)→冬眠から目覚めた蚯蚓が土から這い出て来る頃
  • 末候:竹笋生(たけのこしょうず)→筍がひょっこり土から顔を出す頃

今回は、爽やかな夏の訪れにおすすめの和菓子をご紹介したいと思います。

【三夏】の季語にまつわる和菓子『青嵐』

『青嵐』《俵屋吉富》

  • 1個486円(税込)
  • ういろう製 白こし餡&羊羹製
  • 賞味期限:当日中
  • 原材料名:白生餡(国内製造)、砂糖、米粉、餅粉、小麦粉、還元水飴、水飴、寒天、片栗粉/トレハロース、着色料
  • 特定原材料等:小麦粉
  • 栄養成分表示:1個あたり 105kcal

もちもちしたういろうに、花萌葱はなもえぎ(色)や若葉色に染め青楓に型抜きした羊羹をのせ仕上げた『青嵐』。清々しい木々の香りや木漏れ日まで感じられそうな一品です。紅葉した楓も美しいですが、心地よさをもたらす青楓は格別なんですよねー✨

青嵐あおあらし」とは青葉の茂るころに吹きわたる、やや強い風のことを指す【三夏】の季語です。5月の挨拶に使われる「風薫る」に比べ、青々した草木の力強い生命力が感じられますね。

中はなめらかな白こし餡。しっとりした羊羹、もちっとしたういろうに甘さ控えめな白こし餡がちょうどいいバランス。子どもは青楓の羊羹が気に入ったようで、羊羹のみ先に食べてつるりとしたういろうを楽しんでいました(行儀の悪い食べ方ですみません)。

こちらもおすすめ『都わすれ』

『都わすれ』《俵屋吉富》

  • 1個486円(税込)
  • ういろう製 白こし餡
  • 原材料名:砂糖(国内製造)、白生餡、米粉、小麦粉、餅粉、還元水飴、片栗粉、食塩/トレハロース、着色料
  • 特定原材料等:小麦粉
  • 栄養成分表示:1個あたり 93kcal

八片の花びらを表・藤紫、裏・淡藤色あわふじいろの襲色目で表現した一品です。『青嵐』と同じういろう&白こし餡の組み合わせですが、花びらでういろうの表面積が増えている分、もちっとした食感を感じやすい仕上がりになっています。

『都わすれ』は4~6月に花を咲かす可憐なキク科の植物です。その名の由来は鎌倉時代まで遡ります。承久の乱で鎌倉幕府に敗北した順徳天皇は、佐渡ヶ島に22年間に渡って流刑され生涯を終えました。庭に咲いたミヤコワスレの花を見て「この花を見ると都への想いを忘れられる」と心慰められ和歌を詠まれたそうです。

「いかにして 契りおけきむ白菊を都忘れとなづくるも憂し」

今回ご紹介した和菓子店舗

《俵屋吉富》本店

  • 住所:京都市上京区室町通上立売上ル  
  • 電話番号:075-432-2211
  • FAX番号:075-432-9271
  • 駐車場:本店向い お客様駐車場(1台)
  • 営業時間:8:00~16:00 茶室「一釣庵」と「坪庭」併設 
  • 定休日:毎週 日曜日・水曜日

《京菓子司 俵屋吉富》オンラインショップ

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